TI山形ボクシングジム御隠居改め現役会長日記

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タイの生きる伝説?...

2006-08-20 | ボクシングの事
写真のボクサーは

ガオラン.カウイチット

タイ最高峰のムエタイタイトル、ルンピニーウエルター級、元チャンピオンです。

何年か前に行われた「K-1マックス世界一決定戦」の初回大会の目玉として

タイから喚ばれ、

「タイの生きる伝説」

「タイのヒクソン.グレーシー」

なるキャッチフレーズで、話題になった選手です。


その後...

うちのジムの練習生、当時16歳のK君を修行の為、3ヶ月間タイのMジムさんに預かってもらう際に私も付き添いで行った時...

タイ人にしては、ひときわ大きなボクサーがサンドバッグを打っている姿を見て「なんか見た事ある選手だな」と思い、聞いてみると、その選手がガオラン選手でした...

「タイの生きる伝説」「タイのヒクソン.グレーシー」を間近で見る事が出来て感激し(思えばこの頃は純粋でした...)、練習後、写真などを撮ってもらっていると...

色んな人から、「もっと人気がある有名な選手がいるのに、なんでガオランとばかり写真を撮っているの?」と言われ...

「タイの生きる伝説なんでしょ?」と言うと、まわりは大笑い...

「だいたい、ヒクソン.グレーシーって誰なの?」と言われる始末...

聞いてみると、タイ人は平均的に小さいので、タイではウエルター級が最重量級で、殆ど選手がいないから人気選手とは言えないんだとの事...

しかし、ウエルター級では図抜けて強いらしいのですが、選手がいない階級の為、試合があまり組まれず、年に何回も試合が出来ず(ムエタイのチャンピオンは1.2ヶ月に1回試合するんです)チャンピオンではあるものの金銭的に恵まれず、可哀想だという事でした。

ガオラン選手は、K-1マックスの詳しい事を殆ど何も知らされず、減量もしなくて良いからと、日本に連れて行かれ「あんなに大勢の前で試合させられ、1日で行うトーナメントだと知って、ビックリしたよ」と笑いながら言っていました...

その後...タイの修行を終えて帰ってきたK君から聞いた話では、
「言葉も分からないボクを一番可愛がってくれたのは、ガオランさんで、練習後、御飯を食べに連れて行ってくれたり、遊びに連れて行ってくれたり、ガオランさんには本当に御世話になった」
との事でした。

約1年後、タイのMジムに行った際、K君が御世話になった事への御礼を言わなければと、ガオラン選手を捜した所...
「ガオランは、身体を壊して格闘技が出来なくなったから田舎に帰ったよ」
との事でした...



それが...最近の週刊誌に日本のキックボクシングの試合にガオラン選手が出場しKO負け...との記事が載っていたんです...

詳しい事は分かりませんが、間に誰かが入り、ガオラン選手に連絡を取り日本に連れてきたのではないでしょうか?タイには、こういう橋渡し等をするタイ在住日本人のヤカラが何人か居るんです。

金銭格差を利用して、外国選手をお金で釣って連れてきて茶番試合をする今の格闘技界...これで良いのでしょうか...


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