一昨日のタイ、バンコクにあるラチャダムナーンスタジアムで、色々な反対を押し切り「辰吉選手」が数年ぶりにリングに上がりました。
賛否両論あるようですが、タイのボクシング界と言うか、格闘技界というか、リング事情を何も知らないのに「辰吉選手」を一方的に非難しているマスコミや輩も居るようなので、日本では考えられないタイのリング事情を書いてみようと思います。(精通しているとは言えませんが、詳しい方だとは思うので...)
日本のボクシング事情しか知らない人には想像を絶する世界です。
そもそも、タイ人ボクサーの殆どの原点は「ムエタイ」です。ボクシングをやるために格闘技を始める人は殆どいないのではないのでしょうか(私の知っているかぎり純粋にボクシングのみを始めてボクサーになった人は1人しか知りません)
「ムエタイ」は日本のキックボクシングとは似て非なる物で、パンチ、キックはもちろん、ヒジ、ヒザ、そして、首相撲、投げも認められ判定の採点の重要なポイントになります。
(投げて相手をリングに倒すとパンチやキックのクリーンヒット5発分くらいの価値があるそうで...私も初めて「ムエタイ」を観戦したときは「なんで、パンチやキックでボコボコにしている選手と、苦し紛れにクリンチして投げてごまかす選手では、投げを多用した選手の勝ちになる」試合に違和感を覚えた事か...今でも馴染めては居ませんが...)
タイでは公式試合だけではなく、野試合というか、地方都市等でほぼ毎日のように「ムエタイ」の試合があります。
4歳か5歳くらいの子供から、60代くらいの人までヘッドギアも付けず、小さいグローブをつけて戦います。凄惨な感じは一切ないです。日本の草野球みたいなノリです。
話がそれてしまったかな...
で...そういう試合等でも、パンチだけで戦うボクシングの試合も行われるんです。
そして
以前にも書いたことがあるのですが
http://blog.goo.ne.jp/tiyamabox/e/a68a13634ddee751cf32b8888ec9271d
片足が無い人通しがグローブを着けて真剣に戦う試合も見たことあります。
タイのリングで戦う日本人に何回かあって話した事があります...
「日本でプロボクサーだったんですが網膜剥離になってしまい日本ではもう試合できないんでタイでやっているんです」と言う人もいましたし...「35歳で日本のボクシングジムに通いはじめてボクシングにはまってしまったんですが、日本ではプロボクサーにもなれないし、試合にも出られないんでタイでボクサーをやっています」と言う人や...過去に日本で実績のある40歳を超えた方が「僕はリングの上で戦うことが好きなんです」とタイのリングに上がって戦っている人もいました。
「保険とかあるんですか」とか「危なくないですか」なんて聞いても全員が笑顔で「そん時はそん時ですよ、今リングに上がれる事がうれしいんです」みたいな感じでした。
わずかなファイトマネーで(500円なんて人もいました...)、なんの保証もない異国で...今の平和ボケした日本では考えられないでしょうが、「全ては自己責任で」と言う事でこういう事が普通に行われている国です。
「辰吉選手」がどういう事情で、どういう背景でタイのリングに上がったのかは知らないですが、上記の事情は百も承知の筈です。
「辰吉選手」に憧れボクシングを始めた私としては...
今のボクシング界の低迷に業を煮やし、「いっちょ俺がリングに上がってボクシング界を盛り上げてやるか」との男気で身体を張ってリングに上がったと、勝手に思っております。
賛否両論あるようですが、タイのボクシング界と言うか、格闘技界というか、リング事情を何も知らないのに「辰吉選手」を一方的に非難しているマスコミや輩も居るようなので、日本では考えられないタイのリング事情を書いてみようと思います。(精通しているとは言えませんが、詳しい方だとは思うので...)
日本のボクシング事情しか知らない人には想像を絶する世界です。
そもそも、タイ人ボクサーの殆どの原点は「ムエタイ」です。ボクシングをやるために格闘技を始める人は殆どいないのではないのでしょうか(私の知っているかぎり純粋にボクシングのみを始めてボクサーになった人は1人しか知りません)
「ムエタイ」は日本のキックボクシングとは似て非なる物で、パンチ、キックはもちろん、ヒジ、ヒザ、そして、首相撲、投げも認められ判定の採点の重要なポイントになります。
(投げて相手をリングに倒すとパンチやキックのクリーンヒット5発分くらいの価値があるそうで...私も初めて「ムエタイ」を観戦したときは「なんで、パンチやキックでボコボコにしている選手と、苦し紛れにクリンチして投げてごまかす選手では、投げを多用した選手の勝ちになる」試合に違和感を覚えた事か...今でも馴染めては居ませんが...)
タイでは公式試合だけではなく、野試合というか、地方都市等でほぼ毎日のように「ムエタイ」の試合があります。
4歳か5歳くらいの子供から、60代くらいの人までヘッドギアも付けず、小さいグローブをつけて戦います。凄惨な感じは一切ないです。日本の草野球みたいなノリです。
話がそれてしまったかな...
で...そういう試合等でも、パンチだけで戦うボクシングの試合も行われるんです。
そして
以前にも書いたことがあるのですが
http://blog.goo.ne.jp/tiyamabox/e/a68a13634ddee751cf32b8888ec9271d
片足が無い人通しがグローブを着けて真剣に戦う試合も見たことあります。
タイのリングで戦う日本人に何回かあって話した事があります...
「日本でプロボクサーだったんですが網膜剥離になってしまい日本ではもう試合できないんでタイでやっているんです」と言う人もいましたし...「35歳で日本のボクシングジムに通いはじめてボクシングにはまってしまったんですが、日本ではプロボクサーにもなれないし、試合にも出られないんでタイでボクサーをやっています」と言う人や...過去に日本で実績のある40歳を超えた方が「僕はリングの上で戦うことが好きなんです」とタイのリングに上がって戦っている人もいました。
「保険とかあるんですか」とか「危なくないですか」なんて聞いても全員が笑顔で「そん時はそん時ですよ、今リングに上がれる事がうれしいんです」みたいな感じでした。
わずかなファイトマネーで(500円なんて人もいました...)、なんの保証もない異国で...今の平和ボケした日本では考えられないでしょうが、「全ては自己責任で」と言う事でこういう事が普通に行われている国です。
「辰吉選手」がどういう事情で、どういう背景でタイのリングに上がったのかは知らないですが、上記の事情は百も承知の筈です。
「辰吉選手」に憧れボクシングを始めた私としては...
今のボクシング界の低迷に業を煮やし、「いっちょ俺がリングに上がってボクシング界を盛り上げてやるか」との男気で身体を張ってリングに上がったと、勝手に思っております。