地方ジムのハンデ？

地方ジムのプロボクサーのハンデ．．．

有るか、無いかと言えば．．．残念ながら有ります。

まず、ボクシングの主戦場である「後楽園ホールが遠い」と言う事。

故に、試合に行く度、新幹線で行けば往復２万円強、バスで行っても１万円強の交通費、そして１泊から２泊の宿泊が必要になります。東京の場合、安ホテルに泊まっても、１泊５千円位します。交通費、宿泊費で１人２万円から３万円位かかります。

このような経費がファイトマネー以外に支払われるのは殆どありません。交通費として、試合のチケットを多めにもらえる事がありますが．．．東京に友達、親戚等が大勢居て、チケットを買ってもらえるなら良いですが．．．なかなか、そうもいきません。

ファイトマネー自体、現金で支払われる場合が少ないので、チケットを現金化出来ないプロボクサーが試合に行って、損する場合がある。．．．これが地方ジムのハンデの１つと言えます。

しかし、うちのジムのプロボクサーが、今まで、東京で試合して金銭的に損をしたボクサーは１人もいません。チケットをホームページのチケット販売で買って戴いたり、ジムの仲間が東京まで応援に来てくれたり、会長の関東の友人、後援者等に協力して戴いたりして、チケットを現金にし地方ジムのハンデを軽減しようとしています。そして山形から電車で１時間で行ける仙台でも、１年間に２回位試合があります。仙台での試合は上記の地方ジムのハンデは、まるっきりありません。
（仙台で試合をプロモートして戴く新日本仙台ジム様に本当に感謝感謝です）


もう１つのハンデは、ボクサーの数が少ない為、スパーリングが出来ないという事です．．．地方ジムでも何十人のボクサーがいるジムなら、このハンデも少ないとは思いますが、ボクシングの場合、体重差が１０㎏以上有れば、危険なのでスパーリングをする訳にもいきません．．．

（うちのジムはボクサー志望と、体力作り、ダイエット等のフィットネスボクシングにコースを完全に分けています。だから体力作りの人はスパーリングは出来ないシステムになっています。．．．因みに去年ボクサー志望で入会してきた練習生は、女性を含めても、７人にも満たないですし、その中で現在残っているのは２人しかいません．．．）

うちも、スパーリングが出来るレベルのボクサーと言うと数えるしかいません。しかし、近県のボクシングジムと交流し、スパーリングに行き来したり、東京のジムや、過去には外国にまでボクサーを行かせ、ボクサーに地方ジムのハンデを感じさせないようにしています。


突然、なんでこんな話をしたのかと言うと．．．

「TＩ山形ジムなんて田舎のジムだから、試合を組む力も無いし、頑張って練習しても試合を組んでもらえないし、強くもなれないよ。プロボクサーになるなら東京に行った方がいいよ」

な～んて事を、言っている方がいるらしく．．．
（Ｔ＿Ｔ）

上記したように、地方ジムのハンデは．．．努力はしていますが．．．無いとは言えません。

しかし、試合を組む力が無い事は絶対に無いです。
去年も、世界タイトルマッチの前座試合、亀田興起選手の前座試合、日本タイトル、東洋タイトルの前座試合。CSですがテレビ中継される試合にも出しています。

プロでは、去年が３勝３敗、一昨年が１勝１敗１引き分け、一昨々年が２勝２KO．．．まー、あまり良い成績とは言えないかもしれませんが．．．負け越してはいないんで(^_^)v

これだけは断言出来ます。やる気のある、そして頑張っているボクサーに地方ジムのハンデを感じさせない努力は最大限にしています！