いつもサーッと前を通り過ぎるだけでしたが、気になっていたので歩いて向かってみました。
場所は下記地図を参照していただくと分かりますが、横須賀市の北側入り口といいますか
金沢区から横須賀市に入ったすぐの場所です。目の前には国道16号、そして並行して
京急線が走っています。
コンクリートで造られたお堂の中には、六地蔵、庚申塔、五輪塔と石塔が並んでいました。
写真はクリックで拡大します。側面にあった説明文は読みにくいかもしれませんので
写してみました。
◆傍示堂の石塔群◆
『昔、このあたりは、天神山脈が東西に連なって、和田山・室ノ木に達する険しい山道でした。
その尾根道の峠を南北に貫く小径が「浦賀道」で、その小径の傍らに、
古くから五輪塔・地蔵・庚申塔が祀られていました。
特にこの場所は、浦郷村(現在の追浜)六浦荘村(金沢区)の村境いである事と
又相模・武蔵の国境でもありましたので、隣村から悪人や病気が入らぬよう、
そして、自身の長寿を祈ったのが、この石塔です。六体揃った舟形の石の中に、
お地蔵様が彫られている「六地蔵」と、お首が落ちて見るからに痛々しい「六地蔵」が
ありますが「六地蔵信仰」は人間の死後、六道「天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄」を
輪廻転生するといわれ、自身と亡者の死後の世界の幸せを願ったものでありましょう。
「庚申塔」は、人間が穀物を食べるようになり、穀物のなかに住んでいる、「三尸の虫」が
人間の体内に入り、祖の行動を監視します。
そして十干十二支で言う、「庚申(かのえさる)」の日、その人間が眠りに入った時に、
体内から飛び去って「天帝」に、その人間の悪事を報告します。そのために「庚申」の日に
「三尸の虫」が、自分の体内から飛び去らないように「講」を造ったりして夜を徹します。
「講」を続ける事十三回を座として、その折ふしに庚申塔を建てます。
「五輪塔」は、鎌倉・室町時代に建てられたものが多く、宇宙の五大要素の空・火・水・地を
表現しています。正面には「梵字」が彫られています。ここに祀られている
「五輪塔」は、約600年前のもので四面に「梵字」が彫られている大変貴重なものです。
平成8年2月 追浜地域文化振興懇話会』
横須賀市の入り口に建ち、目の前の道の往来を眺める石塔群。
何百年もの間、こうして人々の生活を見守り続けてきたのですね。
ストリートビュー
いつもありがとうございます。
よく通りますが、そういえばありますね。私はまだまだです。気にとまりませんでした
庚申塔の意味がわかりました。ありがとうございます。六道は本で読みました。無駄な殺生をしないとか、お酒を呑まないとか、みだらな行動をとらないとか・・・私的にはお酒がネックです
ずーっと気になっていまして、行ってみたら親切に説明があったので助かりました。
以前庚申塔の事を調べてみた時にも思ったのですが、
人間の想像力といいますか、迷信といいますか、とても面白く、興味深いですよね。
“三尸の虫”が体内にいて、その人間の悪事を報告するだなんて!
現在ではそんな事を信じている人はいないと思いますが、
“実は本当”だったりしたら、私はそれはそれはいっぱいの悪事を報告されてしまっています。
六道の観点からみても、反省すべき事ばかりです
お寺の他にもこういった所がありましたら、今後取り上げていきたいと思います。
コメントありがとうございます!
5/30の読売新聞で宗教を信じない7割という記事を見ました。ずっと私も無宗教の仲間でした。本当にちょっとしたきっかけでした。今でも生まれ変わるのかは疑問です。死後…どうなるのかは今生きている人には誰もわからないのですが、少なくとも、誰でもいいから殺したかったとか、若いのに簡単に自殺を選んでしまう日本人を救うのは宗教なのかな???とも思います。
そうですね、毎日目にするニュースは、自殺や殺人など、気の沈むニュースが絶えませんね。
私は、死生観や信仰は、人それぞれでいいと思います。
ただ、殺人や自殺というのは違う気がします。
でもこれはそういう選択をしてしまった一個人の問題ではなく、
その人をそこへ追いやった社会の問題でもあると思います。
宗教とは何か?信仰とは何か?生きるとは何か?と考えると
事の奥深さに、また眠れなくなります。
あどれすさん、コメントありがとうございます!