逗子市と葉山町の境に位置し、道路を挟んだ向かいには『日影茶屋』があります。
三浦観音第24番札所になっているお寺です。(地図は下になります)
こちらが入口。『三浦二十四番観世音大士』と刻まれた石碑が目印。
他にお寺の所在を示すものがなく、見つけにくいかもしれません。
ちょっと道を進みますと“六地蔵”が見えてきます。
六地蔵の両脇にある“庚申塔”
すぐ目の前に本堂。現在は同じく堀之内にある光徳寺の持ち寺になっています。
お寺の寺歴は定かではありませんが、江戸時代の地図にも『戒宝寺』と記されており、
相当に由緒ある古いお寺のようです。
道路まで引き返すと、すぐ隣りの小高い丘上がる階段がありました。
せっかくですので上ってみる事に。草をかき分け進むと、見晴らしのいい広場に出ます。
時は鎌倉時代、このあたりは、天然の地形を利用した三浦一族の山城だったそうです。
山城を上る源頼朝があまりの急坂のために馬の鐙(あぶみ)が地に摺れたことから“鐙摺(あぶずり)”
の地名がついたといわれています。
まだ頼朝が天下を取っていない平安時代末期の治承4年(1180年)、源頼朝が挙兵し
平氏と『石橋山の戦い』が始まります。三浦一族も参戦に向かいますが遠方であることと、
豪雨の為到着が遅れます。到着前に頼朝の敗戦を知り、引き返す途中、小坪あたりで畠山重忠軍と遭遇。
お互いの誤解から合戦になるが(由比ヶ浜の戦い)、この時、鐙摺山城にいた三浦義澄は
援軍を送り、軍旗をこの山に立てました。鐙摺山城を旗立山(はたたてやま)と呼ぶのは
ここからきたそうです。
時は流れ流れて21世紀。平成の鐙摺山(旗立山)から相模湾を。
眼下には葉山マリーナのヨット。もう少し右には江ノ島が見えます。
ヨットレース発祥の地ともいわれ、マリンスポーツが盛んな地域です。
そしてこの丘に「伊東祐親入道供養塚」の説明板がありました。
クリックで拡大しますが、源氏と平氏という時代の流れに翻弄させられる
武将の姿が浮かび上がってきます。
江戸時代創業300年以上の歴史を持つ『日影茶屋』
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◆山号寺号 軍見山 海宝寺 ぐんけんざん かいほうじ
◆宗派 浄土宗
◆創建 不明
◆開山 不明
◆開基 不明
◆本尊 聖観世音菩薩
◆中興開山 天蓮社然誉上人
◆場所 三浦郡葉山町堀之内42
◆電話
◆アクセス 京急逗子駅より葉山行バス、「鐙摺(あぶずり)」下車
★聖観世音菩薩★
◎聖観世音菩薩の画像は→こちら (参)Annie's Homepage
◎ご詠歌 『浦々を 尋ねて来る 三が浦 大慈大悲と 拝む尊とや』
『あぶずるの 山に御法の 旗立てて 主のいくさを 救う御佛』
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google画像検索→葉山 海宝寺
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今度は日影茶屋にも行ってみたいですね。観音様の御開帳も楽しみです。
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