鴨居港と観音崎大橋の間の海側、亀崎と呼ばれる半島にあります。場所は→こちらです。
道なりに奥に進むと、お寺らしきものは見当たらず、そこにあったのは小さなお堂。
ここの観音寺は昭和61年10月2日、境内の掃除の後の焚き火から全焼し、今残るのはこの小さなお堂のみ。
以前の観音堂は灯台のある観音崎にあったそうです。ところが明治14年、観音崎周辺に砲台が
築造されるにあたりこの地へ移転しました。
このお寺にまつられる十一面観音は「船守観音」と呼ばれています。次のような縁起が伝わります。
以前そこは鵜羽山といわれ、大蛇が住む洞窟がありました。この大蛇は付近の漁師が沖へ出ると
這い出てきて漁師を困らせた。そこへ行基が現れ法力をもって大蛇を降し、岩窟にはみずからの
手で刻んだ観音像を安置した。すると不思議にも海上は平穏となり漁師たちは観音様の御利益の
たまものと篤く信仰したという。
また寺伝によりますと、日本武尊が東征の時、身を犠牲にされて暴風雨を鎮めた弟橘尊を観音様
の化身と考えられた行基菩薩が天正13年(1587)に十一面観世音を彫られたとされています。
そしてお堂の隣り、海に面してあるのが駆逐艦「村雨」の慰霊碑。
村雨は昭和18年3月5日コロンバンガラ島クラ湾で沈没し、104名の戦死者を出しました。
村雨は浦賀水道から出陣したので水道を一望できるこの地が選ばれました。
素晴らしい眺望!左手に見えるのは観音崎大橋。
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★名称 仏崎山 観音寺(ぶつさきざん・かんのんじ)
★場所 横須賀市 鴨居 3-15-1
★電話 ありません
★アクセス 京浜急行「浦賀駅」から「観音崎」行きか、「かもめ団地」行きバス「鴨居」下車徒歩3分
場所は→こちら
★船守観音★
◎船守観音の画像は→こちら
◎ご詠歌 『仏崎へ 参りて沖を 眺むれば あわやかずさを 山高く見て』
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関連サイト
観音崎の自然&あれこれ→観音寺 こちらのサイトに詳しく載っています。
当ブログ“三浦三十三観音霊場”特集は→こちら
お寺めぐりもいろいろな発見があって面白いですね。
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そうだ!横須賀に行こう!
真っ黒になってしまったお寺の様子はしっかりと覚えています。
原因は焚き火だったんですね~
火災の多いシーズンなので気をつけないと。今朝も火災のようで、
家の目の前を消防車が通過して行きました。
観音崎大橋からの眺めもいいですよ~。時期によっては魚がピョンピョン
跳ねてる姿を見ることもできますよ
昭和61年ですと、大昔になくなったのとは違い、まだまだ最近の事ですよね。
小さなお堂だけというのも、インパクトがあってよかったのですけれども、やはりお寺を見てみたかったというのはあります。覚えているというのはすごいです。
観音崎大橋、いいですよね。私もこの橋好きです。
天気がいい日はもちろんですが、台風で大荒れ!なんていう時にも行ってみたりします。
走水・観音崎・鴨居、このあたりも見所が多くていいとこですよね。
コメントありがとうございます!