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もぐもぐもぐ(深堀り)を試みるブログです.

神経細胞の修復に効くビタミンB12

2011-10-09 13:21:42 | 日記
夏も去り、秋ですね.

時間が過ぎるのはあっという間です.


今回は、帯状疱疹などの治療に使われるビタミン12(B12)をもぐもぐしました.

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の感染でおこります.
VZVが初めてヒトに感染するのは、ふつう2~4歳ぐらいで、発熱とともに
全身に小さい水ぶくれが多発してかさぶたになり、数日で治ります.
これが水疱瘡(水痘)で、このまま何もおこらないことが多いのですが、
したたかなVZVは脊髄のなかに潜んでいて、何10年もたったのち、
突然一部の神経のなかで増えて、神経に炎症をおこし、
またその神経の上にある皮膚のなかで増えて、ウイルスの入った水ぶくれをつくります.
肋間神経にこれがおこると、胸や背の片側にまるで帯でも巻いたように
多数の小水疱ができるので、帯状疱疹と名づけられたようです.
潜伏しているウイルスが神経を破壊するときに痛みを生じます.
従って、B12を服用することで、神経破壊を抑えることで痛みを和らげることが
必要なのです.

また、痴呆症予防効果も期待できるようですね.
以下、参考までに.

    <栄養化学研究所所長 村上幸雄>

          健康雑誌「安心」2004年2月号より


「脳や神経の修復に不可欠なビタミンB12」
 ビタミンというと、一般的には、野菜などの植物性食品に多く含まれるという
イメージが強いようです。しかし、実は、動物性食品にしか含まれない
ビタミンもあります。それはビタミンB12です。
 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には
広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
 ただし、面白い事に、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある
保存食には、植物性でも例外的に含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 ビタミンB12を電子顕微鏡で見ると、鮮やかな赤色の結晶が見えます。
こんな鮮やかな色のビタミンはほかにありません。
 また、ビタミンB12は、ほかのビタミンとはケタ違いに分子量が大きいのです。
たとえば、ほかのビタミンを人間一人が乗る飛行機にたとえると、ビタミンB12は、
それが何機も飛び立てる航空母艦なみの大きさです。
 こういった数々のユニークさを持つ事から、私はビタミンB12に着眼し、
40年以上研究を続けてきました。その結果、ビタミンB12は作用の点でも、
ほかに類を見ないビタミンであることがわかりました。
 ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常に作られるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内の全てのたんぱく質を
修復する働きを持っています。とりわけ、脳や神経の修復には、
ビタミンB12が不可欠なのです。
 脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが
行き来します。2本の神経線維で1単位となるその部分は「シナプス」と
呼ばれます。シナプスが豊富できちんと機能している場合、
脳や神経の働きは良くなります。
 ところが、年齢とともに、あるいは痴呆症などの」病気によって、
シナプスは次々に壊れていきます。ビタミンB12には、
その壊れたシナプスを修復する作用があるのです。
 ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい
構造を持っています。脳は、たんぱく質と共に脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった
部分を洗い出す事により、元通りの健全なものに復元し、また、切れた部分が
あればつなげて、修復作用を発揮します。
 元京都大学医学部の亀山正邦教授は、健康な老人の脳と比較して、
老人性痴呆患者の脳では、含まれるビタミンB12が4~6分の1に
低下していたと報告しています。老人性痴呆とビタミンB12との深い関係を
示唆する研究結果といえます。


コメント
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