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ジャラパゴスの危機:日本企業は生き残れるのか

2012-11-04 22:04:47 | 日記
先日、公表された衝撃的な記事です(↓)

世界の購買トレンド(流れ)が読めない、多大な開発工数を要する自前主義、及び円安から円高への変化などが相まってこうした厳しい状況に陥っています.

日本の電気メーカーの未来、そして自動車メーカーにもこの危機が迫る可能性も高い中、抜本的、根本的な手が打てないままこのまま時が過ぎ去ってしまうのか、一企業人として複雑な思いがします.

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技術力過信とトレンド判断ミス、パナソニックの衝撃

 一時は世界をリードした日本の家電御三家のパナソニック、ソニー、シャープが巨額の赤字で資金難に直面している。各社は技術力と内需市場を過信し、世界的なヒット商品の開発に失敗。構造調整の遅れ、為替変動に対する無防備などから危機を招いた。

 かつてキャッシュフローが1兆円に達し、「松下銀行」と呼ばれたパナソニックは、2年連続で7000億円を超える赤字を予測した。

 米国の格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は2日、パナソニックの長期債に対する格付けを「シングルA」から「トリプルB」へと2段階下方修正した。フィッチ・レーティングスもシャープの格付けを「トリプルBマイナス」から「非常に投機的な水準」に当たる「シングルBマイナス」へと6段階引き下げた。シャープとソニーも業績悪化と株価下落が続いている。過去5年6カ月で3社の時価総額は約14兆円減少した。

■一瞬の判断ミスで没落

 日本企業はかつて携帯電話で世界最高の技術力を誇った。しかし、世界標準を無視し、独自の通信方式、内需型の製品にこだわった結果、結局は外国企業に内需市場まで奪われた。日本が世界的なトレンドを無視し孤立する状況は「ジャラパゴス(ジャパンとガラパゴスを重ねた造語)化」とも呼ばれる。

 金食い虫と化したテレビ事業も同様だ。パナソニックはテレビ市場の主力がプラズマディスプレーパネル(PDP)になると判断し、2009年に世界最大規模のPDP工場を建設した。しかし、PDPは液晶パネルに淘汰(とうた)され、工場は操業を中断した。

 シャープは世界最大規模のテレビ用液晶パネル工場に14兆円を投資したが、韓国、台湾に品質面、価格面で押された。シャープは現在、台湾の鴻海精密工業に資金支援を求めている。

■自前主義が弱点に

 部品から完成品までを自社で一貫生産する「自前主義」にこだわったことも敗因だ。アップルは部品と製品の生産を外部委託するアウトソーシング方式で生産コストを大幅に引き下げた。これに対し、日本企業は「一貫生産で高品質が保障される」として、アウトソーシングを行わなかった。その結果、新製品の開発が遅れ、価格競争力も失った。専門家は日本企業が人員余剰を懸念し、一貫生産に固執したとみている。

■「円安到来」と錯覚

 日本の家電メーカー没落を決定づけたのは円高だった。2000年代半ばに円相場が100円近くまで下落した際、日本企業は円安時代が到来したと判断し、生産設備への投資を増やした。しかし、円相場が再び80円を割り込む円高水準まで上昇し、日本製品は輸出競争力を完全に失った。

 日本の家電メーカーは韓国のライバル企業による攻勢にもさらされた。テレビ市場は2000年代初めまでソニー、パナソニックなど日本メーカーの牙城だったが、結局は挑戦者のサムスン電子、LG電子に1、2位の座を譲った。

 サムスン幹部は「ソニー、パナソニックだけでなく、ノキア、モトローラなど一時は電子業界で伝説となった企業も急変するトレンドに対応できず急速に没落した。過去最高の業績を上げたサムスン電子も、一歩間違えれば奈落の底に落ちるという緊張感を抱いている」と語った。
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