なんでもぐもぐもぐ= (なんでも-も)+(も+ぐ)+もぐもぐ

専門のマシン知能に限らず、身辺で感じたこと、なんでも、なぜ、という観点から
もぐもぐもぐ(深堀り)を試みるブログです.

湯たんぽを使おう!-自律神経/免疫の関係から

2010-01-10 21:32:30 | 日記
新年明けましておめでとうございます

今年もブログを書き続けてまいります.


前回は、NK細胞の活動を中心に体温と免疫の関係
について執筆しました.

それに関連してお正月休みで:

免疫力アップ!「湯たんぽ」で「冷え症」が治る
低体温が万病のもと
班目健夫著、大和書房

を興味深く読ませていただきました.


班目氏とは、直接お会いしたことはありませんが、
お医者様のようです.消火器内科などの西洋医学
がご専門のようですが、患者の感性面も考慮した
東洋医学も取り入れられています.

この本の論旨は、低体温は、循環障害を招くので
組織破壊が起こったり、炎症の治癒がさまたげら
れて、病気を招く原因となりうる、ということを
いくつかの臨床知見に基き述べられていています.

また、以前、自身のブログにおいても述べました
自律神経系活動は、低体温のメカニズムの本質を
形成することがこの本の中で描かれています.

以前ブログでも感情の本質は、自律神経活動のか
かわりによるものですが、人のそれは、進化の過
程で、人脳が爬虫類の時代に遡るものです.

脳的な観点では、自律神経活動は、危険察知のた
めの機能、および、すばやく危険回避を起こすた
めの行動を生成する機能でした.

一方、免疫における自律神経活動とは、体温の温
度調節機能、組織破壊を防ぐための’白血球’に
よる自律神経支配の法則があることに関し、班目
氏の本で触れられています.

つまり、自律神経の乱れは、血流の悪化を助長し、
さまざまな病気の原因となる、というものです.

このロジックの背景には、血流がよいと、栄養分
も白血球も体中に円滑に運ばれる.結果として
これは、免疫力の鍵をにぎる白血球中のリンパ球
の数や質を向上させて免疫力が高まるから、病気
になりにくい、があります.

具体的に事例として、ガン患者は、リンパ球が
少ないことをあげて、白血球の35パーセント超、
1マイクロリットル中2200-2800個が
理想的といわれているようです.

実際、免疫細胞療法をした結果、リンパ球が
1400個から670個に減少した患者に言及し
例による湯たんぽ療法を2日施したところ、
リンパが2432個に増えたということでした.

一見すると、少々、手品のようなお話しにも感じ
えたのですが、患者側が、ある程度の栄養を摂取
でき、血流がよくなることで、その栄養をリンパ
球の増殖に使えるならば、リンパ数の増加は可能
かとも思えます.

たしか、リンパ球のT細胞は、胸腺において育成
されて、成熟されるということだった思います.

したがって、胸腺と自律神経の間になんらかの
関係があれば、自律神経をコントロールして、
免疫を高められるのではないでしょうか.

実は、自律神経は、白血球を支配しているなの
です.白血球 には、マクロファージ 5%、
顆粒球 60%、リンパ球 35%で、体調に
よりリンパ球は、30~45%の間で変動します.

赤ちゃんから20才頃までは、リンパ球優位な
状態で、その程度がひどい場合には、いわゆる
「アトピー体質」に対応します.20才を過ぎる
と顆粒球の比率が徐々に高まり、老人になると
細胞の分子の酸化が進み、その刺激で交感神経
優位が進み顆粒球が増加し、白血球におけるリ
ンパ球の比重が徐々に少なくなり、ガンになり
やすくなる、というわけですね.

胸腺と自律神経を結ぶ点は、白血球にあるよう
です.

顆粒球は、覚醒が高くなると優位性をもち、逆に、
睡眠は、リンパ球を増やす仕組みがあります.

つまり、自律神経のバランスが崩れると、覚醒
が高くなり、リンパ球が相対的に減る傾向があり、
すると、リンパ球の主機能である、ウイルスなど
の異物や敵を見分ける能力が低下するため、
アレルギーなど、無差別に自己を攻撃することが
ありうるのは納得できます.

本書では、覚醒が高くなる顆粒球主導型は、結局、
血流を悪くする、だから、自律神経系のバランス
をうまくコントロールすることが重要であると
説いています.

また、脳の観点では、自律神経は、感情を司る
ものだから、憂鬱になるよりも、笑いのある楽しい
生活の方が、血流もよくなって、健康的である、
というのも頷けます.

まだまだ、この冬寒さが厳しいそうで夜はつらい
ので、ぜひ、湯たんぽを試してみたいと思います.

湯たんぽでいろいろな病気が未然に防げるのであれ
ば、本当に経済的(エコ)ですからね!









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