ユーロ崩壊を想定したドラギ金融緩和策

今週はいくつか大きな動きがありました

一つ目は、22日深夜のカナダ中銀による0.25％の利下げです
おおかたの予想では、据え置きだったため、米国ドル以外の資源国通貨は大幅に下げました

理由は、原油価格の低下でインフレ率がますます下がるための調整ということです

米国以外の国は、経済指標の予想を満たせずに、二極化したパターンです

二つ目は、ギリシャ離脱問題でゆれるユEUが、背水の陣として金融緩和を提案し、欧州中銀の合意を得て、ギリシャの対応次第となっている点です

しかし、ギリシャはこれまでの財政緊縮に反対する勢力が台頭し、見通しが良くありません

こうしたこともあり、ユーロも大幅にさげています

恐らく、EU総裁のドラギはこうしたことも見越し、ユーロ崩壊になだらかに導くよう金融緩和を決断したのでしょう

ユーロは時期に、ドルとパリティが起こり、貨幣的価値を減らして、自然発生的にユーロがソフトランディングできるよう目論んだとみています

問題は、来週以降も下げどまらないユーロを投げ売りする人たちが多く存在することになります

他人の不幸は蜜の味

そうした為替差損がどこに流れるのか、為替の多次元性をどう解けばよいのか、投資家の実力が試される展開となりそうです