こんにちは!
前々回と前回の記事で、’ハザマ’という言葉をタイトルに使いました.
実は、これには理由があって、ハザマは、マシンの知能化に深い意味を
もっています.
「パターン認識」という話しはご存知でしょうか?
たとえば、文字Aと文字Zの違いをそれぞれの形の違いから見分ける
ものです.
もう少しわかりやすい例だと、最近、指紋認証などもありますが、
これもパターン認識の類だと考えられます.
指紋の全体をいくつかの細部に分けます.そのあと、CさんとDさんの
指紋特徴を細部の形状の違いから識別して、データーベースを基に
比較したときに、云々の特徴は、CさんよりもDさんに近い、という
ことで認証しています.同じ指紋を持つ人というのはありませんから、
人物を見分けるには、とても有効となるのです.
私は以前、顔の識別もやったことがあります.これも基本的に指紋
認証と同じで、人の顔を細かく分解して、EさんとFさんのどちらに
その特徴が近いのか、という形で、見分けます.
このときにマシンの知能と関係するのは、マシンがそれぞれの人
の何がしかの特徴を識別や認証のための知識としてもつ、ということ
と、逆に識別や認証に必要となる特徴を求めるための計算処理が
実行可能である、という部分です.
要約すれば、
①識別や認証のための知識をもつ
②知識をもつための特徴を計算できる
ということがマシンの知能である、ということになります.
①は、データーベース処理に関連し、②は、マシン学習の世界
へと誘われていきます.
一方、人の知能とマシンの知能の違い、ということもよく研究
の対象となっています.
実は、人の知能をもったマシンというものと、マシンならでは
の知能、というのは、似ているようでこれも違うと私は考え
ていて、これについては何年も追及し本も書いています.
似ているようでこれも違う、というのはまさに冒頭にでてきた
ハザマ、なのですが、このハザマというものを作るうえで、
人による作り方と、マシンによる作り方は、似ているところも
あり、まったく違うところもある、というところがおもしろい
のです.
ちなみに、このハザマというは、マシンの知能で、’境界’を
作る、という表現に対応します. マシンの知能では、上記の
顔の細部の特徴はすべて、0や1で構成された定量的な空間
の中で記述されます. 映画「マトリックス」のような話しに
なりましたが、0と1の数字で構成された世界で特徴を区別
するためのもの(関数)が_境界_となる、というわけです.
ですから、上記②の特徴を計算するとは、境界を計算する
ということです.
今回は少し、抽象的なはなしになってしまいました、が、
実は、人の脳ミソ(ニューロン)においても、境界を計算して
いるのでは、という仮説もあります、が、まだわかりません.
また、専門マニアの世界では、どのような変数から、境界を
計算するべきのか、なども議論の対象となっています.
たとえば、静的な顔の特徴から、動的な顔の特徴へ、と
した場合に、単なる顔の個人識別ではなく、感情のような
パターン識別となる、ということもありえるのです.
(=動くものをどう捉えるのか)
次回では、この感情識別というものについて書いてみたい
と思います.
では.
前々回と前回の記事で、’ハザマ’という言葉をタイトルに使いました.
実は、これには理由があって、ハザマは、マシンの知能化に深い意味を
もっています.
「パターン認識」という話しはご存知でしょうか?
たとえば、文字Aと文字Zの違いをそれぞれの形の違いから見分ける
ものです.
もう少しわかりやすい例だと、最近、指紋認証などもありますが、
これもパターン認識の類だと考えられます.
指紋の全体をいくつかの細部に分けます.そのあと、CさんとDさんの
指紋特徴を細部の形状の違いから識別して、データーベースを基に
比較したときに、云々の特徴は、CさんよりもDさんに近い、という
ことで認証しています.同じ指紋を持つ人というのはありませんから、
人物を見分けるには、とても有効となるのです.
私は以前、顔の識別もやったことがあります.これも基本的に指紋
認証と同じで、人の顔を細かく分解して、EさんとFさんのどちらに
その特徴が近いのか、という形で、見分けます.
このときにマシンの知能と関係するのは、マシンがそれぞれの人
の何がしかの特徴を識別や認証のための知識としてもつ、ということ
と、逆に識別や認証に必要となる特徴を求めるための計算処理が
実行可能である、という部分です.
要約すれば、
①識別や認証のための知識をもつ
②知識をもつための特徴を計算できる
ということがマシンの知能である、ということになります.
①は、データーベース処理に関連し、②は、マシン学習の世界
へと誘われていきます.
一方、人の知能とマシンの知能の違い、ということもよく研究
の対象となっています.
実は、人の知能をもったマシンというものと、マシンならでは
の知能、というのは、似ているようでこれも違うと私は考え
ていて、これについては何年も追及し本も書いています.
似ているようでこれも違う、というのはまさに冒頭にでてきた
ハザマ、なのですが、このハザマというものを作るうえで、
人による作り方と、マシンによる作り方は、似ているところも
あり、まったく違うところもある、というところがおもしろい
のです.
ちなみに、このハザマというは、マシンの知能で、’境界’を
作る、という表現に対応します. マシンの知能では、上記の
顔の細部の特徴はすべて、0や1で構成された定量的な空間
の中で記述されます. 映画「マトリックス」のような話しに
なりましたが、0と1の数字で構成された世界で特徴を区別
するためのもの(関数)が_境界_となる、というわけです.
ですから、上記②の特徴を計算するとは、境界を計算する
ということです.
今回は少し、抽象的なはなしになってしまいました、が、
実は、人の脳ミソ(ニューロン)においても、境界を計算して
いるのでは、という仮説もあります、が、まだわかりません.
また、専門マニアの世界では、どのような変数から、境界を
計算するべきのか、なども議論の対象となっています.
たとえば、静的な顔の特徴から、動的な顔の特徴へ、と
した場合に、単なる顔の個人識別ではなく、感情のような
パターン識別となる、ということもありえるのです.
(=動くものをどう捉えるのか)
次回では、この感情識別というものについて書いてみたい
と思います.
では.