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タイガーのFun-Loving Way of Life

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ナタリー・ポートマン主演の「宮廷画家ゴヤは見た」を観ました(笑)♪

2009年05月16日 | 映画
スター・ウォースのアミダラ姫を演じたナタリー・ポートマンは何故か気になる
俳優さんで、先日も英国王室の中での葛藤を演じた「ブーリン家の姉妹」を
観たばかりです。今回は、スペインの絵画の巨匠、ゴヤの絵画を下敷きにした
「宮廷画家ゴヤは見た」原題Goya's Ghostを鑑賞。しかし、邦題は分かりやすい
けど、ちょっと冴えないね。
 ゴヤの目を通して、18世紀後半から19世紀初頭のスペインが描かれます。
モデルとなった美女、ナタリー・ポートマンの悲劇の人生を辿りながら。
キリスト教の異端審問で拷問にあい、嘘の告白をして15年間も幽閉された
ポートマン。宗教は、人を愛するどころか、異端者を悪魔扱いしむごい拷問、
火あぶりなど悪行の限りを行ってきています。人の心のありどころとして
優しく生きる道を教える宗教の有り様は理解できますが、他を排斥する宗教の
傲慢さは理解できません。
 ポートマンは、二役を演じていますが、熱演しています。

 ポートマンと神父役を除き、ゴヤやキングや王妃はゴヤの絵画に描かれた顔
そっくりで、思わず微笑んでしまいました。

 特にカルロス4世とその王妃のそっくりさんには、くすくすものです。
観終わった後、ゴヤの画集を引っ張り出してきて、ゴヤの素晴らしさを改めて
感動。裸のマヤや衣服のマヤ。民衆の暮らしも多く描いています。
そして「巨人」の圧倒的迫力。
 82歳で亡くなるまで、あくまで向上心を持ち続けたそうですから、感服
します。晩年に描いた「ボルドーの乳売娘」という絵は好きな絵です。大きく
女性だけが描かれていますが、背景のボルドーの豊かな自然が溢れてきます。
女性の衣服からは陽光が感じられ、印象派の匂いが既に芽生えている気も
します。写真左です。

 ゴヤの画集をぱらぱら見てからこの映画を見ると相当、楽しみが増しますよ。
欧州の中世ものファン、ナタリーのファン、絵画のファンにはお勧めの映画です。
  
監督は、あの「カッコーの巣の上で」と「アマデウス」の監督でした。
まだ健在だったのですね!