Think Yokoyama Weblog

50代のお部屋へようこそ…

GUNIW TOOLS その4

2010-01-07 19:00:16 | ヨコ録
Mini Album『SPARKY』/GUNIW TOOLS(1997年8月21日発売)

参加楽曲
 全6曲参加

横メモ
 今回のレコーディングは前回とは違い日本人だけの合宿でした。
 この頃既にメンバー間とは気心知れた間柄だったので、あーだこうだと話ながら録音が進んで行きました。
 (思い入れが強いレコーディングだったので曲解説にします^^)

 1:『SPARKY』
  この導入曲(SE)ですが、「歩いてドアを開けるとその部屋では摩訶不思議な『Guniw World』が繰り広げられている」という様なイメージを作ろうとなり、レコーディングの後半に創りました。

  ジェイク君の「ウェルカム」という台詞の後に出てくる『おかしな歌?絶叫??』の声は、僕です。
  ある日遅れてスタジオに入ると、アサキちゃんに「横ちゃんってオペラ歌手だよね?」と聞かれ、「もちろん!」と答えたらすぐにボーカルブースに入れられ、録音した幾つかのテイクの一つです。(寝起きにオペラって・・・^^;)
  自分の声に目覚め始めました・・・

 2:『NO MAN』
  この曲は1番最初に録音を始めました。
  生ブラスのアレンジが入る事になったので、僕はちょっとした効果音での参加でした。

  この曲の最初はバンドだけのアレンジを聴いているわけで、その後プロの方のアレンジでブラスが入った時は「こうなるものかぁ」と感動しました。

 3:『BUZZ HEAD』
  この曲はアサキちゃんと僕の中で問題作です。(^^;)
  打ち込み曲という事で最初はアサキちゃんと2人でコツコツ創り始めました。
  ベーシックのリズムを創り、生ベースの音を加工してシーケンスを創って合わせた時に「カッコ良くなるね!」とアサキちゃんと楽しく創って行きました。(^^人^^)
  硬質でクールでアバンギャルドで・・・

  ギターも入り最終段階に近づいた翌日、ジェイクが初めて聴き一言。
  「かっこ良すぎるね・・・」
  そこから今度はジェイク君のディレクションのもと、『解体作業』が始まりました・・・^^;
  (ここまでのバージョンがアサキちゃんは好きだったと言ったとか?言わなかったとか><)

  寝起きのアサキちゃんをボーカルブースに入れて、「力強い声をちょうだい!」とジェイクの指示。
  若干躊躇したアサキちゃんでしたが、そこはプロ。
  「チョーップ!」「キーック!!」「トォー!!!」・・・
  その声をサンプリングしてリズムに絡め、力強いものに変わりました。

  止まる事を知らないジェイクD(^^)は、「チープなギターが欲しい」という事になり、急遽アサキちゃんが左手(利き手の逆)でチープなフレーズを弾くも、そこはプロ。
  「上手い」という理由で・・・
  「横ちゃんギタリストだよね?」「もちろん♪」
  リズムに合わせず絶妙に音程も外し、1テイクOKとなりました。
  (更にエンジニアのHさんもギタリストデビューしました。)

  最終味付けとして、「オペラ歌手」の歌声も入れました。
  そっと見守るフルフルとアサキちゃん・・・
  カッコ良さにユーモアがある強力な楽曲となりました・・・(ー人ー;)

  因みに曲の最後に入っている50秒位のSEは、即興録音したテイクを再構築してブリッジ扱いにしました。(ここでも力強い声が入っていますね^^;)

 4:『SOUP』
  この曲ではほんのりノイズを入れました。
  ジェイク君が「前曲のノリで声とか入れる?」と言ってましたがアサキちゃんはハッキリとした口調で断ってました。(^^)

  因みにこの曲の最後に入っているSEは、前曲で録っていた声などを使って即興で創りました。(なんか唸ってますね^^)

 5:『EASY SMALL WORLD』
  この曲は打ち込みなのでリズムから創りました。
  あとは上モノのノイジーシンセを入れましたが、メインはアコギサンプリングです。
  ジェイクの弾いたフレーズをサンプリングし、鍵盤に10個くらい並べて、そのまま弾いたり連打して弾いたり、違うものどうし交互に弾いたりしながら(こうするとオリジナルフレーズとは違うものが出来るのです)、曲と合う場所を探しながら録音していきました。

 6:『不断の窓』
  この曲は生のバイオリンやアコーディオンが入るので、エンディング部分を創りました。
  ピアノの弦に鉛筆を置いて弾きました。


 実験しながら仲間と創る楽しさ、葛藤、苦しみを沢山体験出来ました。
 録音が終わると、毎日呑んでましたねぇ。
 グニウが出演していた某TV番組にゲスト出演させてもらったのもこの頃かな?
 色々と蘇ってくる大切な作品です。


 大事な音楽仲間とユニットを組んで作品を出したいと思ったのでした。・・・つづく
コメント (7)
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