『vibES』/M-AGE (1992年11月21日発売)
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横メモ
92年7月末から9月前半までの約1ヶ月半、ロンドンにて<M-AGE>2ndアルバムのレコーディングがありました。
初めての海外、しかも行きたかったロンドンという事もあり、テンションは最高潮でした。
実は行く前、1ヶ月半も言葉の通じない国で同じ顔ぶれのみという環境に耐えられるのだろうか?と個人的には心配していましたが、全く問題ありませんでした。
むしろ英語を話すという環境がストレス解消になりました。飽きたら散歩にでかけたりして。
いつも同じタバコを買いに行ってたお店があって、そこのおばちゃんは僕を覚えてくれてタバコの銘柄を言わずとも出て来るようになったりして新鮮でした。(当時の値段は日本が200円くらいなのに対して500円くらいして「高っ!」って思いました)
最初は地下鉄やタクシーに乗るのも大変でしたが、後半は一人で目的地に行けるようになりました。(タクシーは乗る前に行き先を交渉するのですね。今でもそうなのでしょうか?)
レコーディングでの印象的な事は・・・
フラットを借りて寝泊まりをしたのですが、ベースのKAJIWARA君と同部屋だったので毎日いろいろな話をしました。(音楽から思想、彼の悩み事まで幅広く^^)
あと、僕が悩みながら創っている音に、エンジニアさんはすぐにピンときて「こうだろ?」って音で返してくれる感じが、音楽は言葉じゃないなぁと思いました。(まぁ、言葉も大切ですが^^;)
人との出会いで面白かったのは・・・
当時アシスタントだったとても陽気なベン君(彼は今や<デペッシュモード>のプロデューサー&エンジニアになってます。クレジット見た時驚いたんですが、たぶん同一人物だと思います。僕も頑張ろ!)が、友達のジム君を紹介してくれました。
日本語を勉強しているジム君は<ジーザス・ジョーンズ>のドラムの人の弟だそうで、何故か彼が当時<ジーザス・ジョーンズ>のレコーディング中の曲を聴かせてくれて、「僕らのほうがかっこいいぞ!」(^^;)なんて盛り上がってました。
レコーディングの前半は、僕にはほとんど休みがなかったのですが、ダビングが終了した頃にようやくロンドンを満喫する時間が出来ました。
<M-AGE>のメンバーは取材やら撮影やらで忙しいので、僕はジム君と夜中にクラブ(踊るほう)へ遊びに行きました。
(二人で地下鉄に乗ってふと気付いたんですが、僕と彼とのコミュニケーションもままならないのに、一人で大丈夫なのだろうか?と不安になりましたが^^;)
着くなりジム君が<ジーザス・ジョーンズ>のボーカルとキーボードの人を紹介してくれました。
ボーカルのマイクは<M-AGE>の事を知っていて、とても気に入っていると言ってくれました。
キーボードのイアンとは、同職種なので突っ込んだ話をしました。
「来週も来るよ」と彼らが言うので、「じゃあ今度はメンバーも連れてくるよ」と約束し別れました。
ちゃんと約束通り次の時も来てくれて、みんなで楽しい時間を過ごしました。
(マイクやイアンと一緒に(日本人らしく)写真を撮ったのですが、現像して気が付きました。僕は彼らの前で<ミニストリー>のTシャツ着てました^^;)
本当に刺激的で楽しい思い出たっぷりのアルバムです。
日本に戻ってから、このアルバムのツアーに同行しましたが、ライブ参加はこの時で終了しました。
永遠はないのです。少し不安になるのでした。・・・つづく
※M-AGEとの
その前、
その後