ばぬあ通信 ―バヌアツ共和国 青年海外協力隊活動記―

青年海外協力隊としてバヌアツ共和国タンナ島で小学校教諭として2007年から2年間活動しました。未知の世界をあなたへ☆

no.35 4.15 リアルタンナライフ no.1

2008-04-15 17:29:46 | Weblog
みなさんこんにちは!ご無沙汰しております。前回からずいぶん時間が空いてしまいました(^^ゞ早いものでもう4月中旬。タンナは相変わらず雨季ですが、ここ数日はいい天気が続いています。バヌアツには季節感がないので気がつくと4月!!という感じです。日本からの便りに「桜が満開です」などと書いてあると、四季があるっていうのは風情があるなぁとしみじみと感じます。

なんで前回からこんなに時間が空いたのかというと、実は3月末に人生初のぎっくり腰になってしまったことも原因の一つでした(+_+)学生のときに酷使した体なので、確かに以前から腰に違和感が出ることはよくありましたが、まさかここバヌアツでぎっくり初体験してしまうとは思ってもみませんでした。ぎっくり腰初日、2日目は歩くこともできず「はぁう!」とか「う゛ぅ・・・」とか言いながら何とか生活しました。大した医療機関のないタンナ。最初はあまりの痛みとこれからの不安で「これはまずいことになったな・・・」と思ったのですが、人間の自然治癒能力はすごい!!あれから2週間以上が経ち、現在は腰もすっかりよくなりました。普段から気にしている分、腰は以前よりも調子がいいような気がします。胃潰瘍といい、ぎっくり腰といい、思いがけずバヌアツで初めて体験することがたくさんで毎日スリリングです(^^ゞ

活動としては、私が授業するとこが赴任先ロカタイ小学校の日常になるにしたがって、現地教員の怠慢が目立つようになってきました。私が授業をするときは一緒に指導にあたるように約束してあったのですが、最近では担任が露骨に遅れてきたり、教室に来ないなんてことも珍しくありません。ちょうど地域での話し合いや教員組合の会合が重なって忙しい時期だったのかもしれませんが、現地教員への指導も要請として受けている私としては、4月はこのままではいけないと頭を抱える日々でした。そんな中でも私の教育活動を真似てくれようとする教員が出てきたのも事実です。バヌアツのTerm1(1学期)は5月2日で終わり。現地教員に対してTerm1でどこまでやれるか、どうやって活性化していくかが日々の課題です。

そんな中、先週の週末に近所のピースコーのブレットとマシュー、タンナの先輩隊員の浦さんと私の4人でタンナ島の中央部、ミドルブッシュと呼ばれる地域へ2泊3日で遊びに行ってきました。私の一番の村の友達、ピースコーのブレットはタンナコーヒーの工場とコーヒー農家の管理をしています。私たちはミドルブッシュでコーヒーを栽培している農家の家に泊めてもらったのですが、そこで本当のタンナライフを経験することができました。リアルタンナライフとは!・・・きわめて原始生活に近い暮らしです!!ミドルブッシュは私の住んでいるウエストタンナ(タンナ島の西部)から車で小1時間程度の場所なのですが、ウエストタンナとは気候が全く違い、とにかく雨が多い地域です。それに伴い蚊も多い!道もどろどろ!もちろん電気・ガス・水道・通信手段なし!灯りはランプかろうそく、料理は薪、水は雨水、移動は馬!!(馬で移動する以外は私の暮らしも近いものがありますが(^^ゞ)と自然とともに原始的な暮らしをしているのです。しかも気候は雨がちでからっと晴れることはほとんどありません。そこでアメリカ人2人と日本人2人は何をしたかというと・・・雨が降れば居場所がないので軒下で雨宿り、食事のときはローカルキッチンの中で焚き火を囲みながらローカルフードを食べる。 スイム(水浴び)は貯めた雨水でもいいのですが、近くに川があるというのでみんなでその川までスイムしに行きました。たくさんの子どもたちがギャラリーとして見ている中、みんなで裸になり川の水でスイムしました。そこには全裸のバヌアツ人(メラネシアン)、アメリカ人(ホワイトマン)、日本人(アジアン)が。肌の色が違う3人が全裸ではしゃぐ。うーんインターナショナル♪せっかくスイムしても帰りは泥道を帰るので結局足はどろどろに・・・(^^ゞ日が暮れればカバを飲む・・・他に村でできることは何一つありません。もちろんカバはカスタムカバ(噛みカバ)で、みんなドロンドロンでした。(ドロン=ビスラマ語で「酔う」)初日はみんなカスタムカバにやられ、午後8時前にはダブルベッドくらいしかない小さなローカルハウスで4人が雑魚寝してミドルブッシュの初日の夜が更けていきました。

2日目は観光では決して見ることのできないリアルタンナアドベンチャーツアーへ!!続きは「ばぬあ通信」no.36で(^o^)/Ale!

写真は4人で泊まった小さいローカルハウス。入り口はかがまないと入れないくらいかなり小さいです(^^ゞそしてローカルキッチン、川でスイムするバヌアツ人、アメリカ人、そして日本人。もちろん全員全裸です♪この写真を見てもバヌアツ人がシャイなのが分かりますね!