ばぬあ通信 ―バヌアツ共和国 青年海外協力隊活動記―

青年海外協力隊としてバヌアツ共和国タンナ島で小学校教諭として2007年から2年間活動しました。未知の世界をあなたへ☆

no.79 6.16 タンナの愉快な仲間たち その3

2009-06-16 18:12:08 | Weblog
みなさんこんにちは!今日のタンナは快晴ですが、南の島!というよりは日本のお正月の頃の晴天の日を思わせるような感じ。冬晴れの南国。人々のみならず天候までオリジナリティ溢れるタンナです(^^ゞ

タンナの愉快な仲間たち第3回の今日の主役はJOCVとして日々タンナ産の魚の流通に尽力している「ひろさん」です。彼は州の水産局に配属され、日夜忙しく働いています。バヌアツ人、もちろんタンナの人もみんな魚が大好きなのですが、タンナには漁師さんが取った魚を流通させる術がなく、魚はとても貴重なものでした。冷凍設備が不十分な上に、タンナの漁師さんのほとんどが島の東側に住んでいて、人口が多い商業の中心が西側にあるため、高いお金を出してトラックをチャーターしないと消費者側に魚を届けられないなどの多くの問題がありました。そんな過酷な条件の中、魚の流通システムを確立し、マンタンナがおいしく安全な魚を食べられるようにとひろさんは頑張っています。

ひろさんはレナケル(タンナの商業の中心地)へフィッシュマーケットを開設し、漁業組合を活性化させ今までは各々で活動していた漁師さんをまとめ、適正価格で魚を買い上げた魚をフィッシュマーケットで販売しています。零細漁民がほとんどのタンナなので、生産側・消費側両方にとって利益があるように、また水産資源が枯渇してしまうことがないようにとひろさんは常に気を配り、現地人と一緒に休むことなく毎日働いています。

赴任時から数ヶ月で10キロ以上やせるという、脅威のタンナダイエットをした(してしまった?)ひろさんはいつも物腰が柔らかく、超博学!その上、落ち着いた雰囲気できりっとした男前。いつでもどこでも誰にでもやさしく接するひろさんは、タンナのおじさん・おばさんの人気者!別名「タンナの氷川きよし」と呼ばれて・・・はいませんが、まさにそんな感じです^^カバが大好き!というのもマンタンナの心をつかんでるんでしょうね!

現地人の生活に密着しているひろさんの活動は本当に大変な活動だと思います。特にタンナという少し特殊な地域での活動はなお障害が多い。それなのにそれを全く感じさせずに活動しているひろさんを見ると、「おれももっと頑張れるはずだ!」と気が引き締まります^^今は海が荒れていてフィッシュマーケットには魚がないそうです。早く冷凍庫がまたいっぱいになるといいですね!

タンナは今夜も冷え込んでいます。どうぞみなさんもかぜを引かないように気をつけてくださいね!ではまた!Ale!(^o^)/



写真はタンナ産の魚を焼いているひろさんです。ひろさんが赴任してから私自身も魚を口にする機会が増えました^^