8月8日、暑くなる前に奈良へ
久し振りの奈良博物館。源信展ー地獄極楽への扉。丁度ころあいの人出でゆっくり見ることができた。
今年は源信1000年忌。アラビア数字で書くと、遥か彼方のかたですね~~。
源信と言えば往生要集と過去の受験生は条件反射。しかしこんなに地獄絵の元祖の方であったとは思っていなかった・・
六道の中で地獄・極楽がフォーカスされて,1000年の時をきざんできたんだ。
見どころ満載の中に、宇治の平等院・鳳凰堂の扉絵の模写の展示があった。その模写は、ありのまま・現状のままを写し取るというもの。
tesyukeは、思わず手を打った。模写された当時の、おぼろになりかけている絵画の中に、あるはあるは墨で書かれた落書き!!
にやりと思い出したのはーー以下のようなこと。
平等院も今では整備されて、鳳凰堂見学は別料金で、見学者が集まって案内という形になっている。
が、昔は自由に鳳凰堂へ行けて,堂前に腰かけて池をずーーっつと眺めていたりとのんびりしたものだった。そんな昔には、寺の方の案内も
江戸時代はこの寺も随分荒れていて垣根もない状態でしてん。ちょっとこれ見てください・・江戸から来た人が記念に住所氏名を書いて帰った落書きですわ。江戸・どこそこ・なんのなにがし・・
墨で書かれた人名に昔も今もすることは一緒やなと思ったものだが、その時かぎりで以後、案内人に墨の落書きの話を聞くことはなくなった・・
が、今回びっくりしたのは、濃淡さまざま実に沢山の落書きが筆致もそのまま模写されていたことだった!