自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

自然治癒力とアートマと、クリシュナの関係

2023年12月18日 | 自然治癒力とヴェーダ哲学の関係

健康とアートマ 2023年⒓月18日
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数回にわたり、ギータのお話を書いています。
体調を良くしたい、風邪をひきたくない、自然治癒力を理解したいと、
それぞれの目的で、このブログを開けてくださっている方たち・・

インドの神様の昔話は、関係ない・・と思わないでください。
特に”アートマ”のお話・・
実は、これが、私が、人間界でいうところの、老年にあたる現在まで
薬も飲まず、自然治癒力で、活動的に、元気に、過ごしていられる、
大きな秘訣なのですから・・・

でも、しかたありません。
日常の中で常住不滅な、アートマの存在を自覚することは、数千年前から、
現代にいたるまで、なかなか難しいものだからです。

紀元前5千年前に、クリシュナはアルジュナに応えた言葉がそれを物語って
います。

“真に内在する本来の自己、つまりアートマを不思議な想いで見る人もいる。

不思議な想いで語り、その言葉を不思議な想いで聞く人もいる。
が、誰も、それを本当に知っているものはいない。

アルジュナよ、アートマと呼ばれる、総ての人に宿る真の体の居住者は
死なないのだ。

だから、汝も、肉体に所属する事項に関して、心を破られる思いをすることは
ないのだよ。”(ギータ 2章29~30節)


この言葉は、現代にも まさに、通用すると思います。

アートマと聞いても、ほとんどの方たちは‘自分には関係のない、’観念’として、
興味ないものをしまう引き出しに、放り込むでしょう。

でも、私には、それが、”自然治癒力”を発揮させ、心身ともに、健全で、若く
いられるための、現実的で、一番大切な、“薬”に思えるのです。

まぜかといえば、アートマを知ることで、心が”わずらわしさ”から飛躍できる
からです。
飛躍できれば、心は、解放されて、そこで、身体は、自由になり、本来の治癒
(免疫力など)が活性化するのです。

誰でも、多かれ少なかれ、問題をかかえ、”わずらわしさ”に、心をひきつけられ
悶々としているものです。

周囲の状況、他人の言葉や態度、仕事やその環境の不具合などに、五感(肉体
的感覚)は敏感に反応し続けています。

でも、肉体を越えた、アートマに意識を持っていけば、そんな煩わしさも、
サーフィンのときの波のように、ゲレンデの急滑降の道のように、スポーツ的
なチャレンジ対象とするような、余裕を持った、違う観方ができるでしょう。

自然治癒力は、本来、人に備わった、生命力の発露です。
そして、生命力は、人の本然(ほんねん)である、アートマが支配していると
いっても過言ではないから、アートマ意識を持つことで、生命力が活性化して
身体の不調も自然(知らない間)に改善され、心も前向きになるわけです。

ギータは、実は、アートマ世界と、現象(肉体)世界の象徴的闘いのお話です。

盲目の王、ドゥリタラシタラが登場します。 
この王は、眼が見えない分、他の感覚器官が発達して、この世の楽しさと
快楽に傾倒しました。
この王の一族と対峙する、アルジュナ軍。

アルジュナが属する、パンドゥ家、のPANDUはサンスクリット語のPANDから
来ていて、“白い、純潔な”を意味してます。 
クリシュナは、アルジュナの純粋で、クリシュナにすべての統御を全宅する心に
応えて、共に戦う騎馬車に乗り込み、彼の、御者を務めたのでした。

“私たちの人生もこれと同じようもののだ”とギータは暗黙に教えています。

人生行路の馬車を操っているのは“クリシュナ“であり、クリシュナこそ、
アートマの象徴でもあるからです。

アートマを知り、理解して、自分の中の、アートマ意識に、託するとき、
人生行路は、最も、自分に適した道を選びながら、進んでいくことでしょう。
五感(肉体的な現象世界)に右往左往して、悶々としながら、回り道したり、
迷い込んだりせずに、すむでしょう。

そして、何より、心身健全に、楽しく、明るく、前向きに、進む自信が
生まれるのだと思います。


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