イギリスのEU離脱期限は3月29日。残り2週間あまりとなった。
イギリスのいまの選択肢は、EUとの合意なし離脱か離脱延期の2つ。
ガーディアンなどによると、こうしたなかメイ首相は、合意なし離脱になった場合、1年間、輸入品の87%を無関税にして物流の混乱や物価高を避けるとともに、農家などを保護するため農産物などの一部に高い関税を課す案を公表した。
アイルランドと北アイルランド(英領)の間には関税所を設けないが、国境から数キロ離れた北アイルランド領内に動植物の検疫所を設けるとされている。
2019年3月13日(水)には議会で、合意なし離脱を認めるかどうかについての投票がおこなわれる予定になっている。
ここで合意なし離脱が否決された場合には、そのあと、EUに離脱延期を求めるか否かについての投票がおこなわれる予定になっている。
与党保守党のなかでは合意なし離脱への賛成が増えており、メイ首相も合意なし離脱を認めるかどうかの投票では賛成票を投じる見込みと伝えられている。
投票結果に注目したい。
2019/3/14追記
英議会は、「合意なし離脱をおこなわない」との案を321対278で可決した。
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