89歳の日々

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国内旅行 姉妹との奈良旅行

2005-04-29 22:26:24 | 日々
姉からmailで「1週間ほどの関西旅行に一緒に行きませんか」と誘いがあったので、「奈良2泊参加したい」旨を返信する。何とか奈良のKKRに予約した姉と義妹 との2人部屋に無事入れてもらう。

陽春の一日、東京からの2人と京都の近鉄奈良駅で会い、心躍らせて今井町に行く。20年ほど前に一度行ったことのある町だが、本当の昔からの懐かしい町をもう一度是非訪ねたくて・・・ あんなにいつもいつも今井町に行きたいと思っていて今度も皆を何とか誘ったのでした。この町は70%の家が江戸時代のもので、観光用の今作ったような町とは違うのです。

さて、また行ってとても感激した・・と言うのなら良いのですが、残念ながら、始めほどの感激がなかったのです。あんな世界で最も素晴らしい所と思われる!エフェソス、アルハンブラ、バルセローナも,矢張り最初の感動が一番でしたね。・・・私の場合、もう一度行きたいと熱望している状態のほうが良いのかも知れません。

 奈良のKKRは、雑木林が残っている高級住宅地にあって、家自体は立派な別荘だったところ(泊まる所は新しく建てられた普通の部屋でしたが)手入れの良い庭は樹木の大きな美しい日本庭園でした。新薬師寺までも気持ちの良い住宅地を通っての散歩が出来ました。
 
宿のすぐ先には志賀直哉が自身で昭和3年(1928)設計にも携わってり、それから10年ほど住んだ旧宅がある。南側にはお子様達、奥様の部屋と居間があり明るい芝生に面していました。広いサンルーム風な居間には大きなテーブル、沢山の籐椅子が並び、ここに色々な方々が訪れ、楽しい時間を過ごされたのが目に浮かぶようでした。結構我侭だったと言われる志賀直哉ですが上品な素敵な奥様の部屋は一番良い所でした。

 2日目は、先日、自宅にも泊まった若いイギリス人夫婦と、奈良駅で落ち合い法隆寺に行く。すがすがしい空間から入る堂々とした中門には太いいエンタシスの柱が並び美しい。春の特別展があり、始めて見る収蔵庫には,窈窕たる百済観音・・高等学校の修学旅行以来一番好きな仏像・・にもまみえる。 

 姉が、英語の解説ボランテイアガイドを見つけてお願いする。造船所を退職された方が流暢な説明でご親切にして下さり英国人夫妻に喜ばれる。不詳私も「加賀市の九谷焼美術館」で時には英語の解説ボランテアなので興味深く聞く。でも日本人にもガイドが付いたらどんなに良いかと思うがこんなに混んでいては無理かも・・・若い英国人夫妻と楽しく過ごして、食事後英国での再開を期して別れる。

 法隆寺から近くの「富本健吉の記念館」に行く。姉たちは初めてで私は、なんと30年ぶり位らしい。加賀市で九谷の作家、北出塔次郎(祖母の従兄弟に当たる)の所に来られた富本健吉は、古九谷の時代から盛んに使われた色絵小紋を現代的な明るい小紋にし、晩年まで沢山描かれる。「古九谷」やそれを継承した「吉田屋手」の小紋と共に、富本健吉風な小紋は今も九谷の色絵に伝わっているのが見られる。記念館の館長さんが、すでに高名な健吉は九谷に「教えに行ったのだ」と話されたのが印象深かった。
  
 奈良は何といっても楽しい。久しぶりに姉や義妹とゆっくり会い、お喋りし、又々来たい旅だった!

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