"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“知られざるTPPの実体とは”

2011-10-14 04:04:04 | 日記

致知一日一言よりです。



「致知一日一言」読者の皆様

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。

野田首相はTPP(環太平洋経済連携協定)への交渉参加の意向を固め、それに向けた準備を開始するよう指示しました。

国会は賛否両論で議論が白熱していますが、新聞各紙は賛成一色に染まっているようです。

『致知』10月号では、経済評論家の三橋貴明氏が確かな数字とデータを基に、マスコミが語らないTPPの実体を語っています。

 * * *

一般的にTPPは多国間の自由貿易協定だと思われているが、実際はアメリカの対日輸出を増やすための戦略の一種である。

TPP参加国・参加検討国のGDPの割合を見れば一目瞭然で、アメリカ66%、日本24%と、日米だけで全体の9割を占めている。

経済規模からして、日本にとって輸出先はアメリカでしかなく、逆もまた然りである。

ご承知のように、リーマンショック以後、アメリカの景気は悪化の一途を辿っている。

昨年末に横浜で開催されたAPECの演説で、オバマ大統領が「この地域で輸出を増やすことに大きな機会を見出している」と明言しているように、アメリカの景気回復のため、日本への輸出拡大が急務なのだ。

マスコミはTPPについて「関税を撤廃して貿易を自由化する」「農業VS製造業」という報道ばかりしているが、これは極めて一面的な見方と言わざるを得ない。

実はTPPには24もの項目が存在する。その中には例えば政府調達(公共事業)、投資、金融、各種サービス、労働、市場アクセス、紛争解決、知的財産権といったものが含まれている。

言語や文化、法律などのあらゆる非関税障壁を撤廃して、人・モノ・金・サービスの移動をすべて自由化する。これがTPPの本質なのである。

そして、農業の打撃もたしかに大きいが、我々はもっと恐ろしいものに目を向けなければならない。

特に危惧されるのは「法務」「医療」「金融」といったアメリカ社会のガンが日本に入ってくることである。

……さらに詳しくは『致知』10月号136ページで!

※今なら10月号からのお申し込みも受け付けております。

☆詳細・お申し込みはHPにて
 ↓ ↓ ↓
http://www.chichi.co.jp/i/index.html


(転載以上)




三橋貴明さん、経済関係では、今私が最も信頼している方のお一人です。

以前の日記でも三橋さんの著書に触れたことがあります。

 

http://blog.goo.ne.jp/tera-3/e/a2efafaed9d550393c4239f5351c11df 

今日本に浸透してしまっている“情報の歪み”を直そうと努力されている方だと思います。


上記に書かれたTPPについての説明、その実態を浮き彫りにしていると思います。

実は、TPPについては、米国自体、今、かなり熱が冷めているとも聞きます。

即ち、今後の米国経済動向に暗雲が立ち込めて来ている中で、様々な業界における自由化を図ることは、米国の中にも大きな抵抗があるようなのです。


なのに、野田首相の日本政府は、米国にお土産を用意したいと、なぜか頑張ってしまっています。

それが日本の国益に沿うものならいいのですが、そもそも情報自体少なすぎますし、その限られた情報の中でも、そうとは決して言えないもののようです。


更に不思議なのは、本来は、そこに問題意識を向けるべきメディアが、大手新聞、テレビ含めて、なぜかTPP推進の大合唱していることです。 


国民新党の亀井さんが、「乗ってはいけないバスに乗ってはいけない。乗ったら途中で降りることはできない」とTPP参加の交渉に加わることに慎重な発言をされているようです。

その背景は不明ですが、私は、その言葉に賛成です。