"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“首都圏が最も警戒すべき「巨大地震」発生の可能性”

2011-08-13 05:03:03 | 日記

ダイヤモンド社のオンライン記事よりです。

 
“地震多発時代”はまだ始まったばかり!
首都圏が最も警戒すべき「巨大地震」発生の可能性
――東京大学地震研究所 佐藤比呂志教授に聞く
 
 
 
東北地方太平洋沖地震の震源域の北(北海道千島沖)と南(千葉東方沖
 
“当初から心配しているのは、東北地方太平洋沖地震の震源域の北(北海道千島沖)と南(千葉東方沖)における日本海溝沿いの「巨大海溝型地震」発生の可能性だ。3月11日の地震により三陸沖から茨城沖の断層がずれ動き、震源域となったが、現在も南北の端は陸側のプレートに沈み込む太平洋プレートのひずみエネルギーが蓄積されたままである。実際、2004年スマトラ島沖地震の際は、本震の3ヵ月後に震源域の南方でM8.7の地震が発生した。”
 
震源域南方の千葉東方
 
“その一方でほとんど調査が進んでおらず、千島沖と比較しても経済的・人的被害規模が大きくなると考えられるのが震源域南方の千葉東方沖だ。関東では太平洋プレートの上にフィリピン海プレートが重なるが、今回の巨大地震を発生させた断層運動は、フィリピン海プレートが太平洋プレートと接している箇所で止まっている。つまり、フィリピン海プレートが障害物となって、断層面上のすべりを止め、首都圏への地震の拡大を阻止した。断層運動はそれ以上南下しなかったために、今回の地震では事なきを得たが、この領域がすべると房総半島・外房や湘南に非常に大きな津波が押し寄せる恐れがある。”
 
首都直下
 
“東京周辺は特殊なプレート配置で、太平洋プレートの上にフィリピン海プレートが乗るようにして沈んでいる。先ほども述べたように、3月11日の地震ではフィリピン海プレートが障害となったことで、南方に断層面上の破壊が伝搬するのを防いだが、フィリピン海プレート自体に力がかかっている状態である今、沈み込んだフィリピン海プレート内での破壊の可能性も考えなければならない。また、先に述べたように陸側のプレート内にも特異な力がかかっている状態にあるため、活断層による地震の発生についても注意が必要である。
 
今回の地震と対比される、869年に三陸を襲った貞観地震の後には、M7.5の関東諸国地震が発生、前後には富士山の火山活動が活発化したという記録もある。今、3.11の地震発生後、関東でも地震が増え、プレートへの力のかかり方が変化しているのは事実で、沈み込んだフィリピン海プレートやその上の陸側プレートでの、地震発生の可能性が高まっているのは間違いない。”
南海トラフ沿い
“関東から西日本は正反対な状況に置かれている。まず今回の地震発生以前から、2050年前後には東海・東南海・南海地震の発生が予測されていた。これら南海トラフ沿いの巨大地震は、歴史文書や考古遺跡などからも、規則的に発生した過去の履歴が遡られており、近い将来、必ず地震・津波がその領域で発生するはずだ。”
“想定される東海・東南海・南海の地震の前も内陸の被害地震が増加していく可能性が高い。”
 
 プレートた。
 
 
私は、佐藤さんのインタビューの中で、一番重要なのはこの言葉だと思っています。
 
 
東北沖の地震のように「1000年に1度」と言われるような地震が、すでに発生した現時点では、過去100年程度の地震活動や津波で判断せず、長いスケールのなかで評価をし、情報収集することが非常に重要な課題となっている
 
私自身はこの言葉を、既存の発想から離れて考えよう、という意味だと受け止めています。
 
少し飛躍しますが、今は、どこででも、いつでも起こりうる、と考えた方がいいのではないと言うことです。
 
 
この記事の最後に、こんな質問があります。
 

質問1 あなたは家で防災非常袋を用意していますか?
3.11前から用意している
3.11後に用意した
まだ用意していない
わからない

私がその結果を見て驚いたのは、「まだ用意していない」という答えが半分近くあったことです。
 
 
東関東大震災の直後、スーパー、コンビニ含めて、水や食べ物が消えてしまうという現象が起きました。
 
それは、直接そこまでの被害がなかった場所でも起きました。
 
 
いざと言う時には、本当に必要な人に必要なものが行き渡るようになるのが理想だと思います。
 
いつ起きるかわからない災害ではあります。
 
でも、その時になってものがなくなるということを防ぐという意味でも、備蓄含めて、普段から準備をしておく、ということは大切なことではないかと思います。