"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“念々死を覚悟してはじめて真の生となる”

2011-12-13 04:41:14 | 日記

致知出版社の「人間力メルマガ」よりです。

(転載開始)
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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/12/10】 致知出版社編集部 発行
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   このメールマガジンでは、
   月刊誌『致知』より
   皆さまの人間力を高めるエピソードを
   厳選してご紹介しています。

       * *

   本日は、最新号より国民教育の師父と仰がれた
   森信三師を師と仰ぐ寺田一清氏の記事から、
   師の面影を偲ばせるお話をご紹介します。

   
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       「念々死を覚悟してはじめて真の生となる」
      
       
            寺田一清(不尽叢書刊行会代表)
      
            『致知』2012年1月号
             特集「生涯修業」より
      
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私ももう85歳でしてね。
人生のゴールが見え出してからというもの、
森先生の教えの根本真理ともいうべき、

「人生二度なし」

という言葉が一層心に染みてまいるようになりました。

先生の、

「念々死を覚悟してはじめて真の生となる」

という言葉など、最初はピンとこなかったんですが、
この頃はその凄さを感ぜざるを得ませんね。


それから、私が今日あるのは森先生に
立腰、腰骨を立てることの大切さを
教えていただいたおかげです。

22、3歳の頃は結核で寝ておった病弱な私が、
立腰によって85歳のいまも全国を
回って講演させていただいておりまして、
森先生への感謝の念から、
講演にお招きいただくと必ずこの立腰をお伝えするんです。


初めて自宅にお招きした時に、
急に立ち上がり対坐している
私の腰のあたりをグッと押されたんです。

普通に真っ直ぐ坐るのではないんですね。
腰椎の4番と5番を弓を張るように
キュッと締めなければならないんです。

森先生は、人間として大事なことの一つは、
いったん決心したら、石にかじりついても
必ずやり遂げる人間になることだとされ、
その秘訣として常に腰骨を立てている
人間になることを説かれています。


森先生の教えの中で、
立腰が一番重要な位置を占めると私は思います。

85歳になったいま、いよいよこの立腰を究め、
広めたいというのが私の心願なのです。

(転載以上)


“「人生二度なし」”

“「念々死を覚悟してはじめて真の生となる」”

私が、こうした言葉の意味を、心の底から感じることが出来るようになるのは、何歳になってからでしょうか(笑)。


ただ、それよりも身近な部分で感じるような場面は、多かれ少なかれあるのではないかと思います。

次の転勤が決まって、もうこの地に住むことが出来るのは何日か、何週間か、という時、
なぜか、それまでなかなか出来なかったことを凄い勢いでこなす事が出来たり、こんなこともあんなこともすればよかったと思ったり・・・。

学校卒業が近くなってから、もっといたかったな、もっと友達を大切にすればよかったなと思って、飲み会が増えたり・・・(笑)


“85歳になったいま、いよいよこの立腰を究め、広めたいというのが私の心願なのです。”

自分の一生をかける心願があるということは、本当に素晴らしいことだと思います。