"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“日本は「ダメだ」「危ない」と思い込み過ぎ 逆プラシーボ効果に苦しむ日本人?”

2011-07-27 03:39:39 | 日記
ダイヤモンド社のビジネス情報サイトよりです。
 
先日の、“なでしこ快挙の陰に隠れた米国のフェアネス精神”でも紹介させて頂きました、(http://blog.goo.ne.jp/tera-3/e/c5361bd39aacd59a6fdac24bc9a9c98e
前参議院議員田村耕太郎さんの記事です。
 
連載コラムのタイトルは「坂の上に雲はない!」
 
その意味するところは、“日本は日本の現状に合わせて自らをモデルチェンジするしかない。坂の上にもはや雲はない!”ということ。
 
 
今回の記事のタイトルは、“日本は「ダメだ」「危ない」と思い込み過ぎ 逆プラシーボ効果に苦しむ日本人?”です。
 
逆プラシーボ効果とは、“悪い情報を信じ込ませれば身体はネガティブに反応する”という意味から使われています。
 
“日本滞在時「日本は危ない」「日本はダメだ」という議論を耳にタコができるほど聞かされた。もっとダメでもっと危ないところがたくさんある世界中を見ている私にすれば、違和感を覚えざるを得ない。しかし、本気で多くの日本人が「ダメだ。ダメだ」「危ない。危ない」と思っていたら、日本全体が「逆プラシーボ効果」で本当にダメにしなってしまう。”という田村さんの危機感がこの記事のベースとなっています。
私も、全くその通りだと思います。
 
 
是非、本文をお読み下さい。http://diamond.jp/articles/-/13302
 
日本で当たり前のように受けているサービスは、海外では、実は全く当たり前でないことが非常に多いのです。
そのことは、私の経験からも確信を持って言えます。
 
以下、田村さんが挙げるすぐれた日本の例です。
“「自分の仕事をつくらないように客をコントロールしようとする」他国の乗務員とは違い”(笑)、“積極的にサービスを提供しようとしていたように映った”日系エアララインの乗務員サービス。
“清潔な歯ブラシが置いてあり、水道の水で直接歯磨きができる”ホテル。
先日の中国の高速鉄道事故でも再認識された、“世界中で最も安価で清潔で安全で快適で運行管理が優れている”鉄道システム。
“何を食べても、美味しく、世界基準であんなにいいサービスを受けながらチップが要らない”レストラン。
世界最高峰の高級住宅地でも“無計画停電”があるのに対して、極めて安定した日本の電力供給。
“1億人以上の人口を持ち、地方都市まで含めてほぼ大多数の国民が重要情報を瞬時に共有できている国は日本くらいだろう。”という雑誌や新聞。(ただし、“分析記事の中身は別として”とか、“メディアによる情報の整理整頓がうまい。この整理整頓に日本のメディアの恣意性が入り込む余地があるが・・・”という但し書きもありますが。)
“短期滞在中でもオンラインで書籍を買えば、無料で翌日どこにでも配送される。日時指定どおりに正確に届く”物流。(スペイン含めた海外では、ゴルフ宅急便とか、クール宅配便というものは考えられません。時間指定も難しいですが、そもそも品物がなくなるリスクを考えると、たとえそうしたサービルがあっても利用するのは難しいと思います)
“多くの質問は海外についてのもので、日本の若者が全然“内向き”ではないと感じた。経済や財政についてもよく勉強している質問が多かった”若い世代・・・。
 
以上、挙げられている例は、私も海外から日本に行って見て感じることばかりです。
そして、海外のように、「わからない。私の担当ではない。だれの担当かも知らない。」と言わない日本のサービス、コミットメントについても付け加えておきます。
 
“安易に楽観論ばかり叫ぶのも日本のためにはならないが、何事も相対的・現実的に課題に接するべきだ。日本の相対的な強みもしっかり認識して日本建て直し論のバランスを取るのがベターだ。そのためには外の世界をできるだけ多くの日本人が経験して相対的・客観的に物事を見られるようになることがベストだと思う。”
この田村さんの結論、全くその通りだと思います。
 
私も、世界における日本の優れた面を、相対的・客観的に見られるようなれば、今後日本が進むべき方向もおのずと見えてくるのではないかと思います。
すでにいい見本もありますよね。
“なでしこジャパン”、“日本の相対的な強みをしっかり認識して”、世界一になりました。