"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“選挙について”

2011-02-17 06:15:00 | 日記
私が、日本で素晴らしいなと思うことの一つが選挙です。

日本でも選挙における不正は散見されます。

しかし、そうした行為に対して、きちんと処罰されるのであれば、きちんと機能している、と言えると思います。

ただ、私がここで素晴らしいな、と強調したいのはそのことではありません。

それは、投票の集計結果における信頼性です。

投票用紙一枚一枚が正しく数えられているのか否か、そして、それがきちんと数字に反映されているかどうかということは、言うまでもなく大変重要なことです。

しかし、世界には、選挙結果が信頼出来ない国々があります。

そこでは、疑心暗鬼が常について回ることになります。

民主主義の根幹に関わることです。

更なる紛争の種にもなります。

国民の心の安定ということにとっても大きな問題でしょう。


幸いにして、私たちは、選挙の集計結果を信頼することが出来る国にいます。

一票でも間違いがないか、細心の注意を払ってチェックしている方々の姿を思い浮かべることが出来ます。

そうした喜びを感じながら投票に向かえればいいなと思います。


ですので、実は今日見つけたのですが、昨年名古屋で起きたこと、そして、その時のマスコミの対応には、大きな憤りを覚えるのです。

細心の注意を払って公正な作業を行っている方々に対して申し訳ない気持ちがします。

それは、昨年の名古屋市議会リコール署名でのことです。

‘名古屋市選挙管理委員会の伊藤年一委員長が、”本人署名で有効と認められたものをなんとか無効にすることはできないか”と事務局長に持ちかけたというもので、おまけに”議事録も非公開にしろ”と恫喝したという、とても公正な選挙を守る公的機関の代表が行ったとは思えない驚くべきものでした。’ 
(http://yokotakanko.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/nhk-eb35.htmlさんのプログより)

さらに驚くべきことは、12月4日朝のNHKニュースで大きく取り上げられたその内容が、半日もたたずに跡形もなく消去されてしまった、ということなのです。

即ち、選挙管理委員長の不正な発言があり、そのことをニュースで発表したところ、(多分)なんらかの圧力がかかり、NHKがそのニュースを削除してしまったということなのです。

ご存知の通り、リコール署名、紆余曲折がありながらも必要人数に達してリコールが成立し、今月行われた愛知・名古屋のトリプル選挙で、“河村陣営”圧勝という結果となりました。

しかし、この選挙管理委員長が処分されたという話は聞きません。

下記は、昨日の日記でも紹介させて頂いたTHINKERさんが、NHKに電話で確認された内容です。

‘追記:NHK名古屋に電話で確認したところ、ホームページ上から削除されたニュースは、12月4日の朝7:30に放映されたもので、その内容は「市議会リコール署名で河村市長の支持団体が2万2000人分の無効署名について一括異議の申し立てをしたところ、選管が会議を開いた。そこでいろいろな意見が出て、伊藤委員長の問題発言があった。それは、署名に本人の意思があっても無効にできないかというもので、選管の委員の中には反対する者もいた。当日の議事録を残すな、という発言があったが、それが選管の中の誰の発言であるかは不明」とのことでした。
また、ホームページ上のニュースは通常、5-7日残すが、内容によっては、編集的な判断(意味不明)のもとに早期に削除することがあるとのことでした。’(http://thinker365.blog130.fc2.com/blog-entry-50.html)

NHKの対応含めた全容解明も、まだ残っています。

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