"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“桂小金治さん、お父さんとの草笛”

2011-09-15 03:53:52 | 日記

致知出版社の「人間力メルマガ」よりです。

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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/9/14】 致知出版社編集部 発行
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   人間力メルマガのベスト記事26本を編集長が選び抜き、
   いま大きな反響を呼んでいる書籍『一流たちの金言』。
   ⇒ 
http://www.chichi.co.jp/book/7_news/book934.html
   
   本日は『一流たちの金言』に収録されている
   26の人間力を高めるエピソードの中でも、
   とりわけ人気の高い桂小金治氏のお話をご紹介いたします。

 
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          「努力の上に辛抱という棒を立てろ」

       
       
          桂小金治(タレント)
        
          『一流たちの金言』 〜第5章 教えより〜
           
http://www.chichi.co.jp/book/7_news/book934.html


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この頃(10歳頃)、 
僕にとって忘れられない出来事があります。 

ある日、友達の家に行ったらハーモニカがあって、 
吹いてみたらすごく上手に演奏できたんです。 
無理だと知りつつも、家に帰って 
ハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。 

すると親父は、「いい音ならこれで出せ」と 
神棚の榊(さかき)の葉を1枚取って、 
それで「ふるさと」を吹いたんです。 
あまりの音色のよさに僕は思わず聞き惚れてしまった。 
もちろん、親父は吹き方など教えてはくれません。 

「俺にできておまえにできないわけがない」。 

そう言われて学校の行き帰り、葉っぱをむしっては 
一人で草笛を練習しました。 
だけど、どんなに頑張ってみても一向に音は出ない。 
諦めて数日でやめてしまいました。 

これを知った親父がある日、 

「おまえ悔しくないのか。 
 俺は吹けるがおまえは吹けない。 
 おまえは俺に負けたんだぞ」 

と僕を一喝しました。続けて 

「一念発起は誰でもする。 
 実行、努力までならみんなする。 
 そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。 

 一歩抜きん出るには 
 努力の上に辛抱という棒を立てるんだよ。 
 この棒に花が咲くんだ」 

と。その言葉に触発されて 
僕は来る日も来る日も練習を続けました。 
そうやって何とかメロディーが 
奏でられるようになったんです。 

草笛が吹けるようになった日、 
さっそく親父の前で披露しました。 

得意満面の僕を見て親父は言いました。 

「偉そうな顔するなよ。 
 何か一つのことができるようになった時、 
 自分一人の手柄と思うな。 
 世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。 
 錐(きり)だってそうじゃないか。 
 片手で錐は揉めぬ」 


努力することに加えて、 
人様への感謝の気持ちが生きていく上で 
どれだけ大切かということを、 
この時、親父に気づかせてもらったんです。 

翌朝、目を覚ましたら枕元に新聞紙に包んだ 
細長いものがある。 

開けて見たらハーモニカでした。 

喜び勇んで親父のところに駆けつけると、 

「努力の上の辛抱を立てたんだろう。 
 花が咲くのは当たりめえだよ」

子ども心にこんなに嬉しい言葉はありません。 
あまりに嬉しいものだかち、お袋にも話したんです。 
するとお袋は 

「ハーモニカは3日も前に買ってあったんだよ。 
 お父ちゃんが言っていた。 
 あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」

僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。 
いまでもこの時の心の震えるような感動は、 
色あせることなく心に鮮明に焼きついています。 


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(転載以上)


どうしても出なかった榊の草笛の音、数日で諦めてしまった10歳の小金治さんへのお父さんの言葉、

“「一念発起は誰でもする。 
 実行、努力までならみんなする。 
 そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。 

 一歩抜きん出るには 
 努力の上に辛抱という棒を立てるんだよ。 
 この棒に花が咲くんだ」” 

美しい言葉ですね。
努力の上に辛抱という棒、この棒に花が咲くこと。


その言葉に発奮して見事吹けるようになって、披露したときのお父さんの言葉、

“「偉そうな顔するなよ。 
 何か一つのことができるようになった時、 
 自分一人の手柄と思うな。 
 世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。 
 錐(きり)だってそうじゃないか。 
 片手で錐は揉めぬ」 ”


本当は褒めて欲しい子どもには厳しい言葉、でもそこに、息子の将来を思うお父さんの深い愛情が込められています。


そして、枕元のハーモニカを見つけて駆けつけたときのお父さんの言葉、

「努力の上の辛抱を立てたんだろう。 
 花が咲くのは当たりめえだよ」


照れくささとともに、お父さんの喜びも伝わって来ますね。


そして、お母さんの言葉、

“「ハーモニカは3日も前に買ってあったんだよ。 
 お父ちゃんが言っていた。 
 あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」


僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。 
いまでもこの時の心の震えるような感動は、 
色あせることなく心に鮮明に焼きついています。”


本人には決して見せない親から子への揺るぎのない信頼、

そしてそのことを知らずに、でも全力でこたえる子ども・・・。


1 コメント

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草笛 (shigeo )
2020-12-14 08:34:37
草笛歴4年目。苦労無しに草笛を吹きました。1日目で音が鳴り、7日後にはメロディを奏でて今はyoutubeに載せてます。
草笛では物語がなくて、ただただ日日是好日をむかえてます。簡単にすれば「あるがままに」暮らしてます。
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