"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

隠そうとした本音が表に出てくること

2010-12-03 09:20:00 | 日記
内部告発サイトのウィキリークス、米国の外交情報をどんどん流して話題になっていますね。

一方の日本、秋篠宮ご夫妻が、天皇、皇后両陛下の入場を立ったまま待たれていたところ、中井衆院予算委員長が
「早く座れよ。おれたちが座れないじゃないか」
と発言したという問題。

一見、次元の異なる話のように思えますが、実は共通していることがあると思います。

それは、“隠したい情報が、表に出てしまう”ということ。

今、どんなに隠そうとしてもその人の本音が表面化してしまう時代になって来ているのだと思います。

仙谷官房長官の“暴力装置”発言しかり、柳田元法相の“2つだけ覚えればいい”発言しかりだと思います。

尖閣諸島のビデオ流出の件は、その代表的なケースでしょう。

更に言えば、ネット、本等で起きているマスコミへの報道偏重批判もその一環だと思います。

最近は、小沢さんを強制起訴した検察審査会が、三権のいずれにも属さず違憲であるという話が出ています。
それも同じ流れだと思います。

この現象は、今、様々な分野で起きていることであり、今後益々激しくなっていくと思います。
それに伴って様々な混乱も起きてくるでしょう。

ですので、これからは、何が真実かということについて、自分自身で考え、自分で結論を出していくという姿勢が大切になっていくのだと思います。

そして、その結論には、結果もちゃんとついてくる、即ち責任が求められるということだと思います。

まあ、ウィキリークスの情報は、まだまだ表面の情報しか出ていないような気もします。

やはり、本当に重要な情報は、幾重にも守られているのでしょう。

もしかしたら、米国の本音は、これだけしか情報がないと思われる為に、むしろこの程度の情報は出てしまってもいい、ということかも知れません。

それにしても、日本の政治、その国益を考えると、相当な犠牲を払っていることは大変由々しきことだと思います。
が、一方で、世の中うまく動いているのかな、と思ったりもします。

明らかに中国寄り、社会主義的な発想で、日本の国家という存在に対してさえネガティブであると思えるような民主党のポリシー。

その民主党が選挙で勝って与党になってみると、沖縄基地問題で米国との関係をぎくしゃくさせた所で、頼みにしていた中国が、尖閣諸島問題で強硬的な態度を顕わにし、ロシヤ大統領には北方領土を訪問されて、その対応に批判を浴び、修正を迫られています。

なので、民主党にとって好むと好まざるに関わらず、方向性を変えざるを得ない。

小沢さんが、“民主党には、まだ与党になる力はない”と言って自民党との大連立を目指したことは、やはり正しかったのでしょう。

とにかく民主党にとっては、今、野党時代には考えられない経験となっているでしょう。

朝鮮学校高校授業料の無償化もいったん停止になったようです。(とは言えウオッチは必要ですが)

それを、政権与党としての民主党が自らやらなくてはいけなくなったというところに、何か運命のようなものを感じるのです。(外国人参政権付与の流れも早くストップして欲しいと思います。)

話題となっている中井さん、あまり説得力のない言い訳の中で、“秋篠宮ご夫妻にそんなこと言う訳ない”、と言っています。
考えてみれば、出身の民社党時代にはそんな言い訳の必要もなかったかも知れません。

今は“そんなこと言う訳ない”、と言わなくてはならない立場になった訳です。

なので、私自身は、今の日本に強い危機感を持っていますが、失望はしていません。(ただ、経済含めてあまり時間はないと思っています。)

一つ注意が必要だなと思うのは・・・・

民主党代表選で、バタバタしていた時に、尖閣諸島事件が起きたこと、
そして、まだまだ米と日本の関係がぎくしゃくしている時に、北朝鮮による韓国砲爆が起きたこと。

尖閣諸島の件では、クリントン長官の“尖閣諸島は日米安保の適用範囲内”発言直後、中国のトーンが変わりました。
そして、日米安保の重要性を確認しました。

北朝鮮の砲爆では、米がいち早く北朝鮮に対して非難声明を出し、韓国との合同演習を行うことで米韓同盟の重要性を確認しました。

今度の日米演習には、韓国も加わることになったようですね。

日米韓が関係強化することは、巨大化する中国に対抗するという意味で、大変重要だと思います。

しかし、それが実は、少し中国寄りになっていた韓国と日本を、米国が取り返しに行っている、その取り合いに、日本も韓国も巻き込まれている、という可能性もあると思うのです。

今回、日米同盟の重要性を確認したことによって、日本が、金銭的なもの含めて米国に手足を縛られることになることには要注意だと思います。

TPPについても、米国の輸出を増やすこと(だけ)が米国の狙いであり、慌てて受けてしまう必要はない、と思っています。

米国は、直接か間接かどうかはわかりませんが、近い将来、戦争を起こす可能性があるでしょう。
覇権国家としての立場が弱くなっている時だけに、今、国益確保に必死だと思います。

日本は、真の自立を目指すべきだと思います。

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