天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

戦中派不戦日記15(最終)

2005-12-14 23:37:32 | 戦中派不戦日記

 12月31日 大雪。雪降るに降る。けぶる林の中に、雉子の声、山鳥の声、樫鳥の声、ひよどりの声。 ○運命の年暮るる。 日本は亡国として存在す。われもまたまたほとんど虚脱せる魂を抱きたるまま年を送らんとする。いまだすべてを信ぜず。

 

 理由は分からない。「戦中派不戦日記」を単に書き写した。著者はあとがきの最後に記す。「人は変わらない。そして、おそらく人間のひき起こすことも」。そうは思わない。ひとは変われる。自我が開放されたあかつきには、局面は大きく変わるのではないか。そう思いたい。

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