天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

戦中派不戦日記13

2005-12-11 20:53:22 | 戦中派不戦日記

 11月14日 市ヶ谷駅は石垣の間に屋根をかぶせ、その上に土を盛りあげた原始的な姿である。街路樹の美しかった一口坂もただ廃塵。真っ黒に焦げた電柱が二つに折れて、上の柱は電柱にひっぱられて宙に浮かんでゆれている。靖国神社は雨の中に人影もない。先日アメリカ人が記者が報道していた。「靖国神社、明治神宮などに参詣する日本人はいなくなった。この神道の潰滅こそ日本人の天皇観の革命的変化の先駆となるものである」果たしてそうなるか。

 

 

 靖国は当時より予感された。それほど分かっていたのだ。当時生きていた日本人に。えっ、なにが?!当時を生きていなかったものには分からない。

 

 

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