12月28日 夜の炉端に近所の百姓ら集まり、ただ天皇を憂うる声のみ。 たまたま新聞に、北海道にて天皇打倒を演説せる徳田球一が、地方民に袋叩きに合い、民衆天皇陛下万歳を絶叫し、君が代を高唱せりという事件報道せられ、百姓ら、球一がこの村に来たら袋叩きどころかぶち殺すという。 天皇信仰の鉄壁はげに農村にあり。されど、ああ、これら農民の信仰は盲信との区別なし。それゆえに強く、それゆえに弱し。それゆえに恐るべく、それゆえに恐るるに足らざるなり。
天皇制なる言葉は久しぶりだな。はるかな記憶にパチンコ玉で昭和天皇をうったやからがいたような。いよいよ最終章に近づく。なんでこんなにこの本にこだわった ???