【グローバルにおいても、現在の政治体制の欠陥】

　資本主義国を動かしている人々は、経済界の経営陣です。アメリカ合衆国と共産中国との間の覇権の為の争いは、冷戦時代の米国とロシアとの紛糾と全く異なります。米国とロシアの冷戦は資本主義対社会主義の対立でした、然し、米国と共産中国との対立は単純な覇権の為の争いです。

　共産中国の国体は自由主義で無いけれど、共産中国は現在共産主義とは言い切れず、彼の国は主に経済大国との奢りを誇って居る。
　従って、米国と中国との覇権についての争いは、質的に冷戦時代の米国ロシアの紛糾と異なります。然し、共産中国は、人口と経済発展を支える為に、狂った軍事行動を拡大しています。共産中国が軍事活動によって西太平洋の領域に物色するものは、海底に潜む地下資源と豊富な漁業資源です。

　私が此処迄で書き終わったことは、総ての人々の常識止まりのことです。主要な論点は、たった今から始めます。

　習近平がアメリカ合衆国を訪問したとき、彼がオバマに太平洋の覇権に関して二分論を説得した内容は、総ての人の関心ごとです。従って、私はそれを推定して、再現して見せます。

　ウォール街の経済的損失が無いならば、オバマは彼が共産中国の拡張主義によって共産中国との戦争の危険性迄アメリカ合衆国に負わすという恐れを避けたいと考えている。その上、更に、彼は、利用されてい無い資源の開発が進むならば、アメリカ合衆国は呂布の利を得ることが出来とも考えている。此れに加えて、彼は中国本土のビジネスの優先的権利と海洋資源の利益の一部の優先権が、アメリカ合衆国に提供されるならば譬え如何なる国が西太平洋を支配しようとも、共産中国に対してアメリカ合衆国には懸念を持つ理由は無いとも考えている。

　私は、習近平が恐らく、オバマの心内を読んでオバマに上記の様に話したと思います。

　然し乍、中国についてのアメリカ合衆国の意図は、日本政府や世界の総ての国によって見通されて終っている。其処で、アメリカ合衆国が対中共政策を本音と建前で使い分け始めて居ることを読んで、西側のヨーロッパ諸国さえ中共に臆面も無く擦り寄ったのです。日本の安倍政権は見っとも無くも、取り乱し、米国に抱き付き外交を始めたのだ。

　 謂わば、現在の資本主義自由経済で最も大きい欠陥は経済界と富裕層が政治を支配するということで、他方、社会主義の欠陥は全体主義の残忍性です。