空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ハンギョレさん記事「日本は本当に韓国との対立を望んでいるのか」 他

2019-03-17 21:19:37 | Weblog
Hankyoreh [記者手帳]日本は本当に韓国との対立を望んでいるのか 登録:2019-03-16 09:06 修正:2019-03-16 09:28

日本は韓国と不必要な摩擦を望まない。世界3位の経済大国である日本と、10位の中堅国である韓国は、情報技術(IT)、化学、先端素材分野で、互いに死活的な「サプライチェーン」を維持している。急な関税引き上げはこのサプライチェーンを錯乱させる。責任ある国家なら、このような混乱を避けようとする

それなら日本は何の処置もしないだろうか。そうではない。「外交的な解決策」が導き出されない状況で、韓国の原告団が日本企業の資産を現金化すれば、結局は報復措置を取らざるを得ない。これは“正義”ではなく冷酷な“国益”の世界だ

最悪の状況を避けるためには、政府が乗り出して原告団を説得するしかない。それでも韓日が貿易戦争に至るようになれば、その責任は原告団ではなく政府が負わなければならない



 これぞ「新聞」のあるべき姿である、という感のある妥当穏当中庸きわまりない見解かと思う。
 しかしハンギョレでこれかと思うと―いろいろ思うところがある。ハンギョレに満たない論説を書き散らすよーなのの水準を嘆くとか、ハンギョレにしてここまで書かせるほど危機的かとか。

朝鮮日報「南北首脳リムジン同乗写真、安保理は韓国政府の削除要請を拒否(2019/03/14 10:03)」









中央日報 韓経:【コラム】対日外交、「感情」より「事実」を前面に出すべき 2018年10月12日10時33分

1906年、日帝統監府は京畿道水原(キョンギド・スウォン)に農業試験場を設置した。1910年に韓国を強制的に占領した後には、朝鮮総督府がこの施設を前面に出して「優良品種」米の普及を試みた。熊本県の早神力、山口県の穀良都、栃木県の多摩錦のような単位面積当たりの生産量が多い品種の米を持ち込んだ。
1920年ごろには韓半島(朝鮮半島)でこれらの優良品種が全体の米生産の62%を占めた。そして、1910年代初めに1200万石水準にだった米生産量は1937年には2700万石へと倍以上に増加した


経済史(農業史)の教科書の片隅に書かれていそうな古臭い話を改めて取り出したのは、最近、国内の放送番組やSNS等を通して「日帝が収穫量の少ない在来イネの品種を抹殺しようとする目的で日本米を普及させた」というような主張をあちこちで見聞きするためだ。韓国を支配下に置こうと忙しかった20世紀初頭、日本が在来イネの抹殺まで考えるほど緻密だったかどうかについての合理的な説明は見つけることが難しい。


韓国では、長らく日帝あるいは日本は悪魔的存在として描かれた。「歴史に対する反省がない」という指摘も続いた。だが、本当に日本が反省・謝罪することを望むのなら、彼らも納得するほどの事実に基づいて批判しなければならない。よく調べれば「事実」だけでも日帝の蛮行を批判するに際して不足はない。過度に感情をむき出しにすることは韓国にとっても得ではない

 あまりにも冷静な、まっとうな記事でびっくり。
 まあね、超時空太閤ヒデヨシとか、万能のアベとか持ち出すのは筋がよくないし。単に正面から批判すればまず十分な批判ができるのであって。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 講義用ネタ帳 | トップ | 状況はあまりにも似通ってい... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事