空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

佐野SA:スト破りに対する報道と一般人(一部逸般人)的見解

2019-08-17 22:28:40 | ノート
 下野新聞は事実関係の正確な報道に徹しており、個々の立場等々への評価を避けて、その意味では公平で好ましいといえる:

下野新聞 佐野サービスエリア営業休止 運営会社で労使トラブルか 東北道上り線 8/15 9:26、2019年

ネクスコ東日本は14日、佐野市黒袴町の東北自動車道上り線佐野サービスエリア(SA)のフードコートなどが、同日未明から営業を休止したと発表した。運営会社で何らかの労使トラブルがあったとみられ、営業再開のめどは立っていない。お盆のUターンラッシュを迎える中での突然の休業に、利用客や納品業者からは困惑の声が上がった

休業は「テナント(運営)会社従業員の就業拒否」が理由といい、ネクスコ東日本は「ご迷惑をお掛けして申し訳ない。詳細は調査中だが、営業再開に向けて準備を急ぐ」とした

下野新聞 売店など一部が2日ぶり再開 東北道上り線の佐野SA 8/17 9:34、2019年

ネクスコ東日本は16日、運営会社のトラブルで売店などが14日から営業休止となっていた佐野市黒袴町の東北自動車道上り線佐野サービスエリア(SA)の売店とフードコートの営業を再開したと発表した。レストランの再開は未定という。お盆や行楽など利用客が多い時季、ひとまずにぎわいを取り戻した

売店などは佐野市の会社がネクスコ東日本の子会社ネクセリア東日本からスペースを借り受けて営業。しかし、この会社の従業員約70人が経営者の方針に反発し、14日未明からストライキに入った

その後、ネクセリア側に早期再開を要請された運営会社が従業員とは別の新たなスタッフを確保するなどし16日朝に売店、午前中にフードコートを再開させた

 スト破りとの用語を使えば、既にいろいろと価値判断が入った報道になる、ともいえる。何にせよ、概ね中立といえそうな報道があるのはありがたい(もちろん、その見せ掛けの中立性なるものは既に労働者への圧迫を含んでいるのだ、という方式の批判も可能だが)。

 ということで、なんというか三池炭鉱だのといった古い名前を思い起こすことである。既に数世代前の歴史的事件、過去の遺物状態であるとはいえ、まあ…私の類のような共産趣味の入ったひとやら学者やらでもなければ、なかなかスト破りだのといった単語を思い起こしはしないかもしれないが:



テレ朝NEWS 佐野SA再開 新たなスタッフ集め名物ラーメンも復活 2019/08/16 12:19

社長側は新たなスタッフを動員して16日午前7時から売店の営業を再開しました。
 ケイセイ・フーズ、岸敏夫社長:「大変、ご迷惑を掛けて本当に申し訳ございませんでした。また新たな思いで頑張ってやります」
 午前10時半からはフードコートで名物の佐野ラーメンの提供が再開され、渋滞が激しくなる午後以降、ラーメン以外の軽食なども順次、提供したいとしています


 …従業員の権利だのと言ったことへの配慮は

お盆のUターンラッシュの混雑が続くなか、従業員のストライキで営業を停止していた東北自動車道上り線の佐野サービスエリアで営業が再開されました。

 佐野サービスエリアではテナントを運営する会社の社長と従業員が人事を巡って対立してストライキが起き、14日から営業を停止していました


 という事実関係くらいなものか。
 …まあ、「利用者の気持ちに寄り添った」「消費者の気持ちに寄り添った」って所であろうかと思われ、社会の木鐸としてよりは、羽織ゴロ・羽織ヤクザといわれた―もう少し新しい単語なら「パパラッチ」とか―、そういう業種の本性の一部に忠実な姿を現しているといったところではないか。この点では私は下野新聞を”期待される役割を忠実にこなしている”とプラス評価したい。

 まあつまり、テレ朝さんは、感情移入する対象としては、自分たちもSA利用者であるからにはその利用者の利便性主体で読み解くものかと思われ、すなわち労働者としての共感には基づいていないわけでしょう。
 現在のマスコミのありようをわりと綺麗に示している、いい例かと思う。





 で、どうも渦中の解雇された部長さんがtwitter上に現れたようで


 この伝統芸能のような安定感…!





 かなり本物っぽい。



 指示されるFACEBOOKをみると…ああ、これは…「お気に入り」の「その他」に国境なき医師団日本が入っていたりする。なんというか、普通に意識高めの一般人っぽく、これは結構、この闘争、いけるかも。
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