空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

慰安婦問題・メモ(朝日新聞社説)

2018-01-11 22:53:43 | Newsメモ
朝日新聞 (社説)慰安婦問題 合意の意義を見失うな 2018年1月10日05時00分

韓国政府として今後どうするのか明確な考え方が見えない。理解に苦しむ表明である

 …朝日ですら。

では、きのう表明した方針で問題が解決するかといえば、甚だ疑問であり、むしろ事態はいっそう混迷しかねない

何よりめざすべきは、元慰安婦のための支援事業のていねいな継続であり、そのための日韓両政府の協力の拡大である

 継続的な支援事業のための財団を作ろうという話は、しかし先方から”ンな事業はいらん”と撥ねられ、そして先方は元慰安婦への直接金銭給付に動いたのではなかったか。
 
アジア女性基金では歴代の首相が元慰安婦におわびの手紙を送ってきた。韓国側から言われるまでもなく、合意を守るためにその範囲内でできる前向きな選択肢を考えるのは当然だ

 ということで、「歴代の首相が元慰安婦におわびの手紙を送ってきた」ことは確定事項としてよいのだろう。この点で言えば:

朝日新聞 日韓合意破棄は回避見通し 韓国、首相の慰問求める案も ソウル=牧野愛博2018年1月8日19時53分

。安倍晋三首相らに対し、元慰安婦らを慰労するための訪問や手紙の送付など、「誠実な履行」を求める形で事実上の追加措置を求める案が浮上しているという

 ―という記事と付き合わせると、”安倍首相は手紙を送っていなかったかも”と読めるかもしれない。
 …ただまあ、「歴代の首相」が誰々を指すかはともかく(例えば例年・隔年の行事であるのなら、出番がなかった人もいるだろう)、「歴代」というからには複数の首相名の手紙が来ていて”詫びたことがない”などの解釈(ときおり見かける)は恣意的に過ぎるだろう。

 現在の問題は―従来、解釈改憲ならぬ「解釈改条約」を「解釈改合意」を繰り返してきた韓国が、今回は流石に「玉虫色」(毎日新聞の表現、参照 )の新手法を繰り出さざるをえなくなり、他方で流石に硬化した日本政府が「「1ミリたりとも合意を動かす考えはない」(菅官房長官)と硬直姿勢をとる」こととのベクトルの合成がどこにむかうか。

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