空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

グレタ・トゥンベリとハーバー・ボッシュ法

2019-09-24 17:45:23 | ノート
 グレタ・トゥンベリについてtwitter界隈が元気であったりするようだが、親はオペラ歌手・俳優であって、だから正直、「ゴーシュ・キャビア」「エコロジー・オマール」の類では既にある。

 いや、この場合、本人は絶対菜食主義であって、言葉通りの「ゴーシュ・キャビア」「エコロジー・オマール」ではない、というのは真実だが、考えても見よ、親がそのような富裕な階層に属していればこそ学校に行かずに抗議行動を延々展開できるし、親がヨットに付き添うこともできる。




 という批判は、実際、これも本当なのだ―グレタ・トゥンベリがカーボン・フットプリントを気にして菜食主義をとっているのが真実であるように、これも真実なのだ。



 親の教育が行き届いているのじゃないですかー、とか。そりゃあ、幼少時から一級品を見続けていたんだ、日常的な所作からして我々下々とは違うよ。





 これについては「よけーなおせわ」ではありえる。沖縄の登校拒否児「ゆたぽん」だかとは事情が異なる。マララ・ユサフザイとも異なる。グレタ・トゥンベリはブルジョワ階級である。親の出自もあいまって、もはや貧乏に陥ることは基本的にはありえない。





 若い女の子の商品化、ということでもあり、そこは批判対象でありえる。まあ、こんなふうにひとをあおりたてて大運動にして、そこから人類の将来へプラスになるようなうねりを練り上げることができれば…という理想は一応プラス評価しておこう。



 ということでハーバー・ボッシュ法を勉強しよう。



 やってみればわかるが、生ゴミ等々から土を作って、それでできる作物のザマをみれば、まあいろいろ諦めがつくぞ。
 いやもちろん、私の土つくりが下手だったというのがあるにせよ、化学肥料をいれた鉢からは見事な芋がでてきて、入れてないプランターからは、どこの汚染地帯で発生した株だお前は、って感じの無様なものがでてきたり、そもそも食えそうな大きさになってなかったり。

 ジャガイモというのは生産性がいい植物じゃなかったのか、なんでこのプランターは種芋比で3倍くらいしか収穫できないのか、とか。数年間、思い悩んでみたりすればいい。

 …無理だよ。

 だから、地球環境のためにいま、できれば何が必要かって、ハーバー・ボッシュ法のような高エネルギー・大規模装置を要しないような簡単な窒素固定法を案出することではなかろうか。町工場で可能なレベルまで落ちれば、地方の雇用が発生するかもしれないし、大都市の大工場からど田舎まで完成品の肥料を輸送するコストも削減できる。

 うんまあ、『私の知ってる正義に従わない裏切り者どもは誰だ!』とやるのは簡単だし、それに乗っかって叫んでみるのも簡単だが、まあ清純な絶対菜食主義をやろうと思ったら、まあ世界人口の80%とかは死滅するので。もうちょっとどうにかなるような作戦を考えたりするといいよー、と思うのだ。
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2 コメント

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Unknown (て)
2019-09-24 21:16:15
ところで、まだ16歳なんですか。
ならば「賞味期限」まであと2年はありますな。
つまりですな、大人になってしまえば、もはや責任から逃れることができないのですわな。
Unknown (て)
2019-09-24 21:19:46
有言実行、ということもあります。
まあ16歳の子供だから、世間に一石を投じるだけでも十二分な仕事であり、広告塔として十二分に仕事をしたことになろうが、じゃあ18歳以降はどうしましょう。
何をなしえようか。
「お前は裏切るな」と叫び続けることだろうか。
―まあ、それを許すほどの資産は、親は持っているだろうけど、そーゆーとこやぞ、という現実に、そのうち直面させられるんでなあ。

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