SQLの就職先

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11月01日(水)
故きを温めて新しきを知る (23)
改変の最も必要な教科は数学である
 ソフト会社アシュトンテイトがdBASEⅡというソフトを発売して以来,更新を重ねdBASEⅤを最後にビジュアルdBASEに変わった。Windows3.1が発表されたからである。既に会社もボーランドに変わっていた。dBASEの歩みとともに私の仕事の一部であるプログラミング生活が続いていたが,MS-DOSから別れざるを得なくなったとき,dBASEを手放すことになった。その後はMS-Officeで対応していた。同時にプログラミングともお別れしたのである。

 データベースソフトといえばMSのAccessを使えばたいへん楽である。プログラミングの煩雑さから逃れられる。プログラミングの煩雑さから逃れられるからMSのAccessを使う。ところがデータベースを学びなおすために大学で講義をきき,SQLという言語でデータベースを作り,操作することに遭遇した。つまり,再び楽ではない場面に出会うことになった。SQLは初めてであるが,少しかじってみると以前のdBASEとあまり変わりがない。忘れてしまったdBASEの予約語を見返すのと同じ程度の努力でSQLがわかる。このとき思い出したことは情報教育の学者から直接「中高校生にプログラミングをやらせたい。」と聞いてたことだ。パソコンからBASICは消えてしまったが,ここにプログラミングが生き残っている。飛躍があるが数学の身近な応用分野を高校生に体験させられることだ。
 高校生の半分以上は理系で学ぶ数学の半分以下の時間しか数学を履修しない。ついてこない実態から教師がコースわけをしてしまったのである。もとを正せば,数学の学習内容が専門書の「解析学」「代数学」「幾何学」「確率統計学」などの入門書の域を脱していないからである。それらの学問はほとんどの人に縁がないものである。それなのに全高校生に必要であると騙しつつ履修させて,数学の解説をしてきた。学んでも使いみちがないものには意欲は沸かない。他の教科はそれなりに使いみちも実感できる。そして,やれば報われる。しかし,数学にはインセンティブが不足している。

 労働ではないものにインセンティブとはおかしいが,インセンティブの要素の報酬部分を学習内容に取り込む。情報機器を使ってめんどうなプログラミングを学ばせる。プログラミングの後にはその成果が個人に還元される。プログラミングはいかにも数学的である。問題解決型である。学習だから楽な方法を体験させることは避ける。10ピースくらいのジグソーパズルを10個やらせて,そのブロックを1つのピースとして進めるという考え方である。プログラムの実行結果が報酬部分にあたる。そのための基礎部分が従来の数学の基本部分であり,プログラミングが実用部分である。数学の基本を学ぶだけでも使いみちがあることを実感できる教科内容への新規参入がいま必要なのだ。
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11/01 (37ip)
2006-11-02 22:06:01
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