みなさん、こんにちは!
田川のコトを、少しでも多くの方々に知っていただこうというこのシリーズ。
第八回は、田川郡の中心に位置する大任【おおとう】町についてデス♪
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英彦山を源流とする「彦山川」が町の中央部を貫く大任町は、肥沃な平地に恵まれた農村地帯デス。
ですが、南部の添田町や西部の川崎町と隣接する丘陵地帯を中心に石炭の採掘が行なわれまして、古河財閥の「大峰炭鉱【おおみね】」などがありました。
現在は廃線になっておりますが、香春町から添田町を結んだ国鉄「添田線」が通っており、その跡地は道路として整備されており、桜を中心とした樹や花が植えられ、花の町としても知られてイマス。
ちなみにこの添田線、もちろん石炭の輸送が行なわれていたワケですが、石炭産業が衰退した後は、根本的に周辺の人口も少なく旅客としては非常にキビシイ経営を強いられていたそうで、「日本一の赤字路線」という汚名を付けられたカナシイ過去もあるそうデス。。。
しかし、現在は彦山川に自生する「しじみ」や農村地帯で栽培される「農産物」、そして「花の町」として再生を遂げようとしてしておりマス!
それでは、そんな大任町について、いくつかご紹介しまショー!
◆大任町の人気スポットといえば「道の駅おおとう桜街道」さん。
直売所アリ、食事処アリ、立ち寄り温泉アリ、お子さん用の遊具アリ、さらにドッグランまでアリと大人気の道の駅。
年末年始のイルミネーションや、日本最大級の門松など話題に事欠かない施設で、当博物館とセットで訪れる方も多いデス。
特に話題になったのは「1億円のトイレ」!
自動演奏のピアノが流れる、超高級ホテルのようなトイレは一見の価値アリ!カモ。
◆油須原線の鉄道遺構
先述の通り「日本一の赤字路線」と言われた国鉄「添田線」ですが、この路線は北(香春町)から南(添田町)を結ぶ路線でした。
その中央である大任町を東西に貫いて、西(川崎町)から東(赤村)までを結ぶ鉄道路線が計画されていたことをご存知でしょうか?
その名も赤村の油須原駅の名前を取った国鉄「油須原線」といいまして、ほとんど出来上がっていたそうなのですが、国鉄の赤字が膨大なものとなり、結局運行することはありませんでした。
それらの鉄道遺構は、現在も取り壊されることなく残っている場所もあり、不思議な風景を作り上げておりマス。
彦山川に掛かるコンクリート製の鉄道橋だとか。
ツタに覆われた川崎町へ抜ける鉄道トンネルの入口トカ。
このように、なかなか大規模な鉄道遺構が残っておりますですヨー。
◆大任町の炭鉱遺構
添田町や川崎町と同じく保存、整備された遺構は残っておりませんが、川崎町との境には「古河大峰炭鉱」の大型な炭鉱遺構を見ることがデキマス。
ススキの中に隠れて見にくいですが、巨大なコンクリート製の選炭設備と思われる遺構(上の写真)や、シックナーというコチラも選炭に使われた円形のコンクリート製遺構などを見つけることができマス。
近くにはダイナマイト倉庫と言われている建物や、煉瓦製の遺構なども残っており、立地的に山奥なため閉山後の開発が進まなかったこともあり、豊富な遺構が見られるのもココの魅力です。
もちろん立入禁止の場所や私有地にあるものも多いので、もし見学に行かれる際はマナーを守って、周辺の方々に迷惑にならないように十分ご注意くださいマセ!
と、今回は「大任町」についてご紹介させていただきました。
田川市郡のご紹介も残り2つの町を残すのみとなりマシタ。
またお休みの日にフィールドワークしてまいりたいとオモイマスので、ご期待は控えめに、お待ちくださいませー!!