田川市石炭・歴史博物館のブログ

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田2734番地1
TEL/FAX 0947-44-5745

◆保存処置作業完了報告展~1095日の軌跡~@九州国立博物館のお知らせ◆

2015年03月29日 | 日記



ユネスコ世界記憶遺産「山本作兵衛コレクション」保存処置作業完了報告展~1095日の軌跡~開催が、間近になりました

会期    4月1日(水)~4月19日(日)の17日間(4月6日(月)、13日(月)は休館日)
場所    九州国立博物館 1階 ミュージアムホール
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)


会期中、昨秋の原画企画展でも好評だったワークショップを開催します
【コロタイプ手刷り体験イベント】
日時:4月5日(日)正午~16時
場所:九州国立博物館 1階 エントランスホール
料金:無料
内容:田川市石炭・歴史博物館所蔵の炭坑記録画レプリカの製作手法としたコロタイプ印刷の版やインキなどを使用した手刷り体験

事前予約等は不要です。
ぜひ足をお運びください


また、会期終盤には、【記念講演会】も予定しております
日時:4月18日(土)13:00~
場所:九州国立博物館 1階 研修室AB
料金:無料
内容:基調講演「世界記憶遺産登録の意義」
    保存処置作業の報告
    パネルディスカッション「山本作兵衛コレクション」の保存と活用について

こちらも事前予約等は不要です。
ぜひお越しください


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある写真から

2015年03月26日 | 日記
博物館に寄贈された写真の中に一枚走行中の蒸気機関車を撮ったものがありました。
いつごろどこで撮ったものだろうかと言う事になりましたが、手掛かりはその写真だけです。

見ると、機関車の形式はナンバープレート「C5557」でわかります。
それ以外にわかる事は、線路がカーブしたところで、脇が木の茂った斜面になっており、
煙が濃いので峠を越える処だろうと思われます。
また、特徴のある三灯の信号機が写っていて、さらにカーブの内側に柵が見えます。

ナンバーからこの機関車は昭和30年代は大分―宮崎間の日豊本線、
40年代は若松ー原田間の筑豊本線で使われたことがわかりました。

以上の事から、おおよそこの写真は筑豊本線の冷水峠で撮られのではないかと見当がつきました。

同じところで撮られた場所の記載のある写真がないかとネットで探してみると
ほかの機関車ですが見つかりました。つまり、最初の予想通りでした。

こういう調べ物は少しスリルがあって面白いものです。

ところで先日直方汽車倶楽部へ行ったとき、敷地内に蒸気機関車C55の動輪が展示してあるのを
思いだし、見てみました。最初に見た側には何も記号はなく、反対側を見ると、
「C5557]と刻印してありました。正直びっくりしました。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石炭の思い出

2015年03月05日 | 日記
物心ついたころ
昭和20年代後半
家では石炭の粉から作った「豆炭」を燃やす「七輪」が調理の主役でした。
アサガオに似た上広がりの素焼きの器具です。
最初に新聞紙や広告紙を丸めて入れ、その上に小さく割った薪(まき)を置き、
さらに豆炭をのせたあと、紙に火をつけて赤い煮炊き用ウチワで下の空気穴を煽(あお)ぐと、
しばらくして豆炭に火が移ります。
これに「刃釜」を載せてご飯を炊いたり、金網にのせたメザシ等の魚を焼いたりしました。

このころ父母に買ってもらった幼児用絵本の中に、石炭採掘の様子や石炭の利用法を
一目で分かりやすく描いたものがあったので、こども心に石炭ってすごいなと思っていました。
お菓子やおもちゃをはじめ生活のすべてが石炭でできているとありました。

風呂は「石炭」で沸かすようになっていて、火のつけ方は七輪と同様です。
小学生の頃はこの石炭の風呂わかしは私の役目でした。

(他に「電熱器」という調理器具も補助的に「火鉢」に納めて使っていました。)

また、祖父母の住まう部屋には「掘りごたつ」があって、これにはやはり石炭から作った
穴あきの「練炭」が使われていました。

これら石炭を使う器具・装置は急速に電気やガス、灯油のものに置き換わって一般には
見られなくなったので、今の若い人たちには「石炭」は縁遠いものとなり、
ほとんど意識されないものとなっています。

現在日本では小規模ないくつかの炭坑が残っているだけですが、
石炭は製鉄や発電その他の用途のため、かつて国内で生産された最大量
(5700万トン:1940年)以上に輸入されています(約1億9、558万トン:2013年)。

わたしもこの量には驚いているのですが、
もうすこし石炭を意識したほうが良いようですね。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする