田川市石炭・歴史博物館のブログ

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田2734番地1
TEL/FAX 0947-44-5745

水飲み龍の伝説 ~一年のご愛顧ありがとうございました~

2020年12月27日 | 日記

もういくつ寝ると~お正月♪ 

みなさん、こんにちは

今年はコロナ、コロナの一年でした。
来年こそは令和に相応しい、『人々が美しく心を寄せ合う中で
文化が生まれ育つ』年であってほしいものです

さて、今年のブログは伊田の徳勝寺(とくしょうじ)に関する伝説で
納めたいと思います

徳勝寺の本堂向拝(ごはい)の軒先には、「水飲み龍」としての
伝説をもっている龍の彫り物がありました
(現在、本堂は台風の被害によって取り壊されており見学不可能)
この龍は名工として名高い竹田の番匠(ばんしょう)の作と伝えられていました。

ありし日の徳勝寺本堂


その昔、伊田周辺では夜になるとザアーと滝の流れるような音や
強風が吹き荒れているような音が聞こえたそうです。
村人たちは毎夜のことなので放っておけなくなり有志たちが
音の正体を確かめるために境内で見張ることにしました。

すると、夜が更けていつも音が聞こえだす時刻になると、
どこからともなく一陣の風とともに村人の前に恐ろしい龍が
その姿を現したのです
そして、その龍は清水ヶ池(場所不明)まで降りて行って、
池の水を長い舌で飲み始めました
滝や風の音に聞こえていたのは、龍がこの水を飲んでいる音だったのです。
その恐怖に村人の誰一人として口を開く者はいませんでした。
そして、有効な対処方法もなく月日は過ぎていきました。

水飲み龍の彫り物

龍はというと毎日夜になると姿を現し、清水ヶ池で水を飲んでいました。
ちょうどこの頃、徳勝寺が上伊田から移転してきたので、
村人たちは相談をして徳勝寺にお祀りしてもらったらということになって、
龍の彫り物を本堂に掲げました。
すると不思議なことに龍が水を飲みに出てくることがなくなったそうです。
「龍」にまつわるというところに、水に対する信仰がうかがえる伝説です

⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶⊶

さて、当博物館の年内開館は、令和2年12月27日(日曜日)までとさせていただきます。
年明けは、令和3年1月5日(火曜日)からのスタートです。

それでは、今年1年ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。
皆様方も、よい年をお迎えください。

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博物館1階のミニ展示コーナー

2020年12月21日 | 日記

休館日の今日は、博物館1階のミニ展示コーナーの展示替えをしました


今回のテーマは「田川市内の祭り・行事-令和元年度調査を中心に-」です。

今年は新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、地域の人びとが大切に繋いできた「祭り・行事」の多くも中止されました
博物館では、令和元年度から市内の「祭り・行事」調査を開始したところだったため、今年も「祭り・行事」調査や関係者への取材に行きたかったのですが、実現できませんでした

令和3年は無事に開催されることを願って、令和元年度に調査した「祭り・行事」の一部をご紹介しています。

 



市内には大きく開かれた「祭り・行事」がある一方で、限られた集団の中で大切に守り伝えてきた「祭り・行事」もあります。

文献にその記録が残されていても、現在の動向が不明瞭なものも少なくありません。
そこで、実際に「祭り・行事」を行っている方からの情報を求めています。情報をお寄せください

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第3回 子ども学芸員育成講座

2020年12月17日 | 日記

みなさん、こんにちは
本日も田川市石炭・歴史博物館のブログをご覧頂き
ありがとうございます

一段と厳しくなってきた寒さにも負けず
12/12(土)に第3回子ども学芸員育成講座が行われました!
今回は「日本の炭鉱について学ぼう」ということで、
当館の学芸員から日本の主要な炭田について説明を聞いた後、
北海道にある釧路市立博物館の石川先生からオンライン中継で
講義をしていただきました

当日子どもたちには釧路から送られてきたプレゼントが配布され、
中に入っていた本物の石炭、しかも国産の石炭に3人とも興味津々!

講義では、現在日本で唯一坑内採炭を行っている釧路の炭鉱の様子などを、
写真を見ながら詳しく説明していただきました。
また筑豊の炭鉱との違いや北海道の方言や美味しい食べ物まで、
子どもたちはたくさんの質問をしていました

釧路市立博物館とのオンライン中継が終わった後は、
当館学芸員の解説を聞きながら展示室をじっくりと見学


「これと似たような道具を釧路の炭鉱でも使っていたね
「作兵衛さんの絵にも、オンライン中継で見た写真と同じような様子が描かれている」など、
たくさんの発見があった1日となりました

次回の子ども学芸員育成講座は2021年1月16(土) 13:30~15:30開催です。
途中参加も受け付けておりますので、興味がある方は下記チラシにて
詳細をご確認下さい。
※参加対象は小学4~6年生、参加費は無料です

※掲載写真の無断利用・転載等はご遠慮ください。

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目指せ!子ども学芸員

2020年12月09日 | 日記

みなさんこんにちは。
気が付けばもう12月ですね。

みなさんにとっても今年は激動の年だったのではないでしょうか。
一刻も早いコロナ禍の終息を願うばかりです。

さて、当館では、今年も子ども学芸員育成講座を実施しており、
初回となる第1回を11月28日、第2回を12月5日に行いました

初回は、「ガイダンス・博物館の役割」として、博物館の内部を見学。
普段はスタッフしか入ることができない収蔵室や、

研究資料を保管している資料室などを見て回りました


そして、第2回は「世界の炭坑博物館を学ぶ」ことをテーマに、まずは資料でお勉強

そして、オンラインで台湾の博物館と中継。
中国語や英語を駆使してコミュニケーションを図りました

第8回の発表までしっかり楽しく学びましょう

途中参加も受け付けていますので、
もし興味を持っていただいたのなら、ぜひお申し込みください。
参加対象は小学4~6年生で参加費は無料です

詳しいスケジュールなどは下記チラシをご覧ください。


※画像の無断転載はご遠慮ください。

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