田川市石炭・歴史博物館のブログ

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田川のコト 第三回:田川のイマ

2016年08月29日 | 日記

みなさん、こんにちは!

田川のコトを、少しでも多くの方々に知っていただこうというこのシリーズ、第三回目は田川のイマについてデス!

第一回はコチラ

第二回はコチラ

明治維新から約一世紀に渡って続いた日本の産業革命の要とも言える「石炭産業」を失った『炭都』田川市。

同じく筑豊三都と呼ばれた飯塚市・直方市が、地理的な要因やモータリゼーションの影響で、それぞれ福岡市・北九州市といった政令指定都市と結びつきを強めたのに比べまして、立地がアマリニモ奥過ぎた田川市は、平成12年に「国道200号線直方バイパス」、平成21年に「国道201号線烏尾トンネル」が開通するまで、クルマで来るにはとっても不便なトコでした。。。

しかしバイパスの整備が進んだことで、クルマでならば、
「福岡(東区)から大体1時間位」(八木山バイパス経由)
「八幡(西区)から大体1時間位」(直方バイパス経由)
「小倉(南区)から大体1時間位」(金辺峠経由)
「北九州空港からだって大体1時間位」(仲哀峠経由)
と、『ダイタイイチジカンクライ』のドライブで来れる場所が多くなり、ひと昔前に比べますと、アクセスは格段に良くなっておりマス。

平成23年5月25日、日本初となるユネスコ記憶遺産「Memory of the World:世界の記憶」に、炭坑の絵師「山本作兵衛」の炭坑記録画および記録文書が『山本作兵衛コレクション』として登録されたことによりまして、それまであまり注目を浴びることのなかった日本の炭坑遺産が見直され、田川市にも沢山のみなさんにお越しいただけるようになりました。


さて、田川市にはいくつか、当地を創業の地とする、西日本はもとより全国的にも著名な企業があります。

まずは子どもからおとなまでみんな大好き、10円あったら♪「チロルチョコ」の松尾製菓さん。
創業年はなんと明治36(1903)年!場所は伊田村で、まだこのときはチョコではなく菓子製造をしていました。
過酷な労働していた炭坑夫たちは、すばやく疲労回復できる甘い物を好んで食べていたため、筑豊地方ではお菓子屋さんが沢山あるんデス♪

続いては、筑豊炭坑王のひとり「麻生太吉(あそう たきち)」が創業した会社をルーツに持つ「麻生セメント」さん。
麻生グループの中核企業ですが、創業の地である田川工場は、後藤寺町弓削田の船尾山にありまして、昭和9年から、現在ももちろん稼動してイマス!

最後は、ディスカウントストアの老舗「ミスターマックス」さん。
創業は大正14(1925)年! もちろん当初はディスカウントストアではありませんでして、「HIRANO RADIO」という個人経営のラジオ店として始まったそうです。
当館収蔵の「昭和11年・大日本職業別明細図 田川郡全図」によりますと、後藤寺駅の東側 会社町の三井事務所の近くに『ヒラノラヂオ店』というお店があるのが分かりマス♪
戦後は、後藤寺商店街の中で営業していましたので、田川の年配の方の中では「平野電機」の名前でお馴染みカモしれません。



このような感じで、炭都田川で生まれたモノが今でも活躍しているのはウレシイものです♪

次回以降も、筑豊・田川にちなんだプチ情報をぼちぼちとお伝えしてまいりますネ!

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