田川市石炭・歴史博物館のブログ

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台風一過と田川の伝説

2022年09月29日 | 日記

    このところ毎週のように台風が来襲する日本列島ですが、皆様は被害なかったでしょうか?台風14号は列島を縦断し、田川もものすごい暴風雨でした。9月20日の朝には、町のいたるところで木が倒れたりしていたのにはびっくりです。

    さて日本の歴史上影響の大きかった台風といえば、鎌倉時代の元寇の神風が有名ですが、古代にも日本武尊(ヤマトタケル)の東国遠征の際に嵐があり、妻の弟橘媛が海中に身を捧げて一行は難を逃れたという伝説がありました。三浦半島から房総半島に渡る今の東京湾横断の際で、その媛の袖が流れ着いたのが「袖ヶ浦」という地名になっています。車のナンバープレートにもなっている関東ではおなじみの地名ですが、「妾、御子に易りて海の中に入らん。御子は遣はえし政を遂げて輻輳したまふべし」とのくだりが古事記にあります。

白鳥神社

由緒書

成道寺

   そのヤマトタケルの足跡が田川にもあります。高羽(田川)の川上にいた土蜘蛛の土折猪折(ツチオリイオリ)なる者をヤマトタケルが討伐し、その体を切り割いて各地に埋め、「猪膝」「猪鼻」などの地名になったと伝えられています。またかつてブログでカエルの「鳴かずの池」「小督の墓」で紹介された成道寺は、平安時代末期には既にあり、山号「白鳥山」は隣接する「白鳥神社」と関係があるようです。神社の由緒記によると比叡山延暦寺の開祖最澄が唐から帰国の途中、ヤマトタケルが夢枕に立ち、「昔麻剝を討った高羽川の川辺に自分を祭れ」と告げたそうです。そこで最澄は神像を安置して垂迹白鳥大明神として祭りました。

 ヤマトタケルは景行天皇の皇子で仲哀天皇の父に当たります。熊襲征伐、東国遠征など日本各地へ征討の旅に出ていましたが、近江国で大蛇に化けた山の神の毒に当たり伊勢国で亡くなってしまいます。そしてヤマトタケルは白鳥となって飛び去ったという伝説が各地に残ります。

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田んぼにマシュマロ!?

2022年09月14日 | 日記

お住いの地域では、台風の被害はなかったでしょうか

新たな台風14号の発生と、週末に向けて台風12、13号の心配と、

これから台風の多い季節になりますので、引き続きご注意くださいね

 

先日の台風11号の後、

市内の文化財に被害が無いかを確認して回っていたところ、

タイトルの通り、田んぼにマシュマロを見つけました(撮影は9/14)

はてさて、初めて見る景色

 

一緒に回っていた先輩に聞いたところ、

当然、マシュマロでも現代アートでもなく、あれは「干草」だ、と教えてもらいました

どこが干草なのか、干草がどうやって入っているのか、想像できず・・・

「稲ホールクロップサイレージ」と呼ばれるもので、中身は稲穂と茎葉で、牛のエサになるそうです

https://www.hotosena.com/article/14448720 R4.9/14最終閲覧)

上記ホームページで、写真入りで丁寧に分かりやすく解説されていました

こちらの解説を見て、やっと理解することができました

そして、マシュマロと表現されていて、仲間を見つけたようで嬉しかったです

友人などに知らせたところ、見たことがない人が多かったので、ブログにアップすることにしました

が、職場の人はほとんど知っていました

来年の今頃は、この風景を見て秋の訪れを感じることができそうです

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空中写真撮影を行いました 🚁

2022年09月01日 | 日記

9月に入りましたが、まだまだ厳しい暑さが続くようです。

それに加えて、台風の接近も気かがりです。ご注意ください。

 

さて、7月下旬から発掘調査を行っていましたが、折り返しを迎えてます。

先日は、遺跡の記録を残すため、空中から写真撮影を実施しました。

撮影前は清掃を行って、写りを良くします

撮影日は天候にも恵まれ、無事、終えることできました。

発掘調査終了後、成果を案内しますね。

 

また、当館第3展示室では10月2日(日)まで「赤色に魅せられた弥生・古墳時代の人々」を開催しています!

今回、県内の関連する資料を借用して展示しています。

その中で、これまで他館へ貸出がない初出品の資料ばかりです。

その一つ「觚形鉛器(こがたえんき)」です。

とても小さいですが、国内ではこの2例のみという希少な資料です。

その2例が、当館で展示しています。

是非、実物を見て、弥生・古墳の人々の気持ちを感じてみてはいかがでしょうか。

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