田川市石炭・歴史博物館のブログ

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鮭神社

2017年05月02日 | 日記

みなさん、こんにちは!

さて、タイトルの鮭神社ですが、何と読みましたか?

「シャケ ジンジャ」!?

うーん、惜しい!

「サケ ジンジャ」と読みます。

漢字の通りサカナのサケ、白鮭【シロサケ】(アキアジ・サーモン)を祀った神社デス。



さてさて、この鮭神社、どこにあるでしょう?

「北海道」!?

うーん、惜しくない!

実は、田川市のお隣『嘉麻市』にアリマス。

鮭の本場、北海道十勝地方の広尾町にもあるのですが、こちらは1983年にこの嘉麻市の鮭神社から分社されたモノです。
※これらとは別に、島根県の雲南市にも同じく「鮭神社」がアリマス。

ここでギモンなのは、ナゼに九州の山深い農村地帯である嘉麻市にあるのかという点です。
この神社の近くには、筑豊のシンボルのひとつでもある『遠賀川』が流れているのですが、この遠賀川、以前は鮭が産卵のために遡上していたんデス!

この遡上してきた鮭を『海神様の使い』として奉っているのが、鮭神社なんですネー。
1200年以上の歴史があるそうですが、縄文時代の貝塚から鮭の骨が出土することもありますので、日本人にとって鮭は身近なモノだったとオモワレマス。

近代になってからの開発や、特に筑豊においては遠賀川が石炭輸送に使われたり、人口増や選炭のための汚水の増加で汚染されてしまったことで、鮭が自然遡上してくることはなくなりマシタ。。。

しかし、筑豊の炭鉱が閉山して10数年が経過した昭和53年、清浄化された遠賀川に鮭が帰ってきたんデス!
その後、現在は稚魚の放流も行なわれており、毎年のように鮭の遡上が見られるようになりました。

なお、境内には嘉麻市指定天然記念物である『夫婦クス』があります。
樹齢700年とも伝えられる二股のクスノキは一見の価値ありますヨ!



当館にお立ち寄りの際、もしも嘉麻市方面まで足を伸ばされる際は、ぜひ鮭神社にお参りしてみてくださいネ♪

【重要なお知らせ】
田川市石炭・歴史博物館本館の再オープンについて

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