写真の人物は、元台湾・瑞三炭鉱・猴硐炭坑の炭鉱夫だった周朝南さんです。
以前のブログで、周朝南さんが書かれた「黑暗的世界-猴硐礦工回憶錄(暗黒的世界―猴tong炭鉱夫回想録)」という著作を紹介しました。
作者本人のご同意を頂き、これから、周朝南さんが撮影した炭坑に関する写真集を少しずつ紹介したいと思います。
今回の写真は、「前書き」から抜粋したものです。
炭鉱夫現役時代の若き周朝南さんです。一日中炭坑で働いています。
台湾の炭坑は炭層が薄くて、切羽詰の採炭はほとんど、鶴嘴を使っています。
鶴嘴は台湾語で「單頭掘 dan tou jue」といいます。
掘って、掘って、また掘って!一生懸命働いている炭鉱夫。
炭鉱夫、学歴に関係なく、特技も要らず、ただ苦しみや辛さを耐え忍べば
鉱業が衰退、炭坑が閉山、鉱山が寂しくなりました
ほんの僅かな残された古写真で、昔の炭坑の景色を懐かしみます。
老礦は死なず、消えて去るのみ。
私と一緒に歩んできた炭鉱夫の友達に、感謝致します。有難う!
老礦 周朝南
※老礦:年配の元炭鉱夫のことです。