田川市石炭・歴史博物館のブログ

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たくさんのお運び、ありがとうございました

2017年12月20日 | 日記

寒さも日に日に増してきて、なにもかもが冬仕様になってきました

雪もちらつく寒さですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか

さてさて、11月26日に田川市民会館で、

シンポジウム「近現代日本の世界記憶遺産」を開催しました

寒い中、約80人のみなさんにご参加いただきました。ありがとうございました。

シンポジウムでは、

前文化庁長官で、山梨県立美術館長を務める

青柳正規東京藝術大学特任教授が「世界記憶遺産と地域おこし」と題した基調講演を行いました。

講演では、フランスのナントやスペインのビルバオなどでの文化・芸術によるまちづくりを紹介。

また、国内では、石川県金沢市や珠洲市、静岡県掛川市などの事例を取り上げました。

青柳教授は「生きていく上で大切なことのひとつは、思い出をつくっていくということ。

田川のみなさんは、作兵衛翁の残した記録から、その思い出をひもとくことができる。

これはとても幸せなことです。この貴重な資源をどう活かしていくのか、

これが大きな課題であり、その一方で大きな可能性でもあるのです」と話しました。

休憩をはさんで行われた「どうなる、どうする?どうしたい!?近現代資料」と題したシンポジウムでは、

田川市世界記憶遺産活用活性化推進委員会委員長で

福岡市博物館長の有馬学九州大学名誉教授がコーディネーターを務め、

シンポジストとして、

舞鶴引揚記念館(京都府舞鶴市)の長嶺睦学芸員

鳴門市ドイツ館(徳島県鳴門市)の長谷川純子学芸員

当石炭・歴史博物館の朝烏和美学芸員

が、それぞれの館の概要や取り組み内容などを紹介しました。

その後は、有馬教授の司会により、近現代資料の保存や活用などについて意見が交わされました。

有馬教授は「例えば、市石炭・歴史博物館所蔵とよく見たり聞いたりするが、

これは、館が所蔵しているという意味もあるが、本来は市民が所蔵しているということです。

市民のみなさんが、共通の課題を持ち、一緒に貴重な資料の保存、活用に取り組むことが重要です。

その上で、同じような課題を持っている博物館や資料館などがお互いに連携しあって、

対応していくこともとても大事なことです」と話しました。

限られた時間の中ではありましたが、有意義なお話しが聞けたのではないでしょうか

 

さて、今回のシンポジウムでも登壇いただいた、舞鶴引揚記念館から借用した

「舞鶴への生還」と「山本作兵衛コレクション」の2つの世界記憶遺産を

同時に見ることができる特別企画展

「舞鶴への生還と山本作兵衛コレクション」~近現代日本の世界記憶遺産展~

まだまだ12月24日(日)まで、開催中です

ぜひこの機会に、ご来館ください

 

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