稀代の低脳で道徳規範ゼロの男が世界最大の軍事大国の総司令官という立場に立ち、その男を操っているのが、最凶最悪のカルト テロ国家イスラエルの基地外のネタニヤフという現状。就任前は「中東とウクライナに平和をもたらす」と言っていたトランプでした。オバマ政権時代から、露骨にウクライナを使ってロシアを挑発し戦争に引き込んで軍需産業へのマネロンに勤しみ、アイルランド系シオニストだと公言しては無条件にイスラエルを支援してきたバイデンよりはマシかと思っていましたが、この男が、ウソとデマを撒き散らすしか脳がない詐欺師であることを忘れていました。人間というのは自分に都合の悪いことは見ないことにして、都合の良い話を信じるものです。
君主論を書いたマキャベリは、政治的権力争いに関して、知的で道徳的な人間はウソつきのナルシシストには敵わない、という考察をしました。洞察を深めれば深めるほど、世の中のあらゆる事柄はどんなに単純に見えるような事柄でも複雑であることが理解されます。どんな分野でも専門家の話を簡単に理解できる一般人は多くありません。一般人は複雑な話は苦手であり、シンプルで分かりやすい話が好きです。だから、知らないことを知らないと言う正直な賢人よりも、なんでも知っていると主張するウソつきの低脳で非道徳的なナルシシストが支持されるのです。
トランプを見ていると、マキャベリのいう通りだな、と笑えてきます。しかし、現実は、物事の基本の「き」もわかっていない低脳ナルシシストが強大な権力を考えなしに振り回しては、経済を破壊し、法律を破壊し、近代民主主義を破壊していっているわけで、笑い事ではありません。ネタニヤフやトランプのような男が現れて世界を破壊していこうとしていることの意味を、今現在、理解するのは難しいです。我々ができることは、世界で起こっている事実を、こうした権力者のウソやプロパガンダを排して、客観的に見、考え、忘れず、記録していくことでしょう。
さて、世界の破滅は今のところ核戦争か気候変動によってもたらされると考えられております。その核戦争の危機は核保有国が絡む武力紛争によってもたらされるわけですが、この数年はロシア - ウクライナ紛争という名の米露の代理戦争と、ネタニヤフとシオニストの邪悪な野望によるジェノサイドです。前者については、現在のところトランプの個人的利害がネオコンやブラックロックとは一致していないようなので、とりあえず大丈夫そうです。ロシアはウクライナをアネックス化しNATO諸国と直接国境を接するリスクとコストを嫌いますから、ウクライナ政府が、ゼレンスキーをやめさせて、新政府に中立を宣言させれば、すぐにでも戦争は終わると思われます。しかし、保身ゆえなのでしょうが、ゼレンスキーは相変わらずロシアを非難し続け、あり得ない条件を主張し続けておりますから、このままだと、ウクライナという国家は今年のうちに消滅するかもしれません。それはロシアも望んでいません。そうなれば、ロシアはウクライナ全域の支配に対するコストを負担しないといけなくなるに加え、直接NATO加盟国と国境を接するというリスクを抱えることになるからです。ルーマニアには最大のNATO軍事基地が建設中であり、しばらく前、それに反対する大統領候補が不正に選挙から締め出されたことで大きな反政府デモがあったところです。ウクライナが完全にロシアの支配下に置かれた時点で、もしアメリカがポーランドやルーマニアを第二のウクライナにしようとすれば、今度はロシア-ウクライナ戦争ではなく、ロシア-NATO(アメリカ)の直接戦争となり、その時はプーチンはアメリカ本土への核攻撃を躊躇わないでしょう。
その一方で、イスラエルに絶対服従を示すトランプの姿勢は非常に危険です。トランプは自身の道徳基準というものを持たず、その飼い主たるAdelsonらシオニスト ユダヤには盲目的に従順です。先週、ホワイトハウスは、Merav Cerenというアメリカ政界には無名の女性を、イラン-イスラエル国家安全保障委員会の委員長に任命しました。Cereneが誰かというと、イスラエル国籍を持ち、かつて前イスラエル防衛省の職員であった人間です。つまり、トランプは外国の国際戦争犯罪集団の前メンバーをアメリカの政権の委員会のトップに据えたということです。その職務は、イランとイスラエルの外交問題について、大統領にアドバイスすることですから、もう開いた口が塞がらないというレベルを越えた恐ろしい状況です。
ネタニヤフは、アメリカにイランを軍事攻撃させるという野望をいまだに追求しており、低脳のトランプを操るのは容易いと思っているのでしょう。この30年、アメリカ国内のユダヤ ロビー団体やシオニズム活動によってに外交政策を買い取られたアメリカは、この何年もイランが核兵器を開発しようとしていると言いがかりをつけ、侵攻の機会を狙ってきました。これはネタニヤフの意向であり、アメリカ自身はイランへ軍事侵攻することのリスクとそれが生む深刻な結果の理解は多少あったものと思われ、イラクのようには軍事侵攻という手段を取らず、経済制裁の強化という形でイスラエルへの言い訳を立ててきたのだろうと思います。
イランの軍事力は強大であるに加えて、イランはロシアとの経済的、軍事的協力関係を発展させている状況です。イランはBRICS のメンバーであるに加え、今年1月にイランのペゼシュキヤーン大統領とプーチンは包括的戦略条約に署名しています。この条約は、イラン・ロシア間のさらなる長期的協力を目指すもので、防衛、テロ対策、エネルギー、金融、運輸、工業、農業、文化、科学技術など、多くの分野を網羅しています。この協定により、ロシアはイラン経由でペルシャ湾、アラビア海にアクセスすることができ、商業的、軍事的な協力関係を得ることになる一方、イスラエルとアメリカからの侵攻の脅威に晒されているイランも世界最大の核保有国の後ろ盾を得ることになるということです。
また、先週、イランのアラーグチー外相は、次のように述べています。
「ロシアとの間で、大規模な経済プロジェクトが進行中であり、我々の貿易は飛躍的に成長した。我々は(アメリカの)制裁を念頭に経済協力を企画しているため、制裁は大きな障害にはなっていない。我々の政治協議は緊密であり、ほとんどの国際問題に関して同様の立場を取っている。、、、ロシアは常に核問題の平和的解決における先駆者であり、イラン核合意をめぐる交渉において建設的な役割を果たしてきた。、、、
(イスラエルの脅威を考えると、イスラエルがアメリカの後方支援なしにイランを攻撃することは可能と思われるか?との問いに)
イスラエルは過去と現在、そして将来においても、仮にアメリカの支援があったとしてもイランを攻撃する力はない。我々は自国を守る能力を持っており、イスラエルとアメリカは我々の対応力の強さを認識している。イランの防衛能力は高いため、軍事的脅迫は実行されないと見ている。我々は、他者からの圧力や脅迫によって、自らの尊厳、名誉、利益を損なうことはない。、、、
このように、イランの国内外の現状を知る人々は、アメリカがイランを攻撃することの無謀さを理解していますが、問題は、アメリカの対イラン戦争を企んでいるのが、戦争犯罪人の基地外のネタニヤフと、その下僕の低脳ナルシシストのトランプ。まさに基地外に刃物という事態になっております。
ソクラテスが自ら毒杯を煽った気分が理解できますな。
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