先週、5/15、プーチンの呼びかけで、ウクライナとロシアはイスタンブールで協議を行いました。プーチンもラブロフも出席しないと言うことを聞いたゼレンスキーは、いきなり喧嘩腰で、ロシアの代表団を「偽者」と罵りました。負けが見えている戦争で停戦をお願いしようとする人間の態度ではありません。対して、ロシア外務省のザハロワは「『偽物』とか言っているのは誰なの?ピエロ、負け犬、無教養?」と言い返し、口喧嘩となりました。ま、下にあるようにゼレンスキーは、自分が生き延びるためには戦争を継続するしか手がありません。和平交渉ではなく、あくまで「停戦」しか言わないのは、その表れでしょう。ロシアの要求は30年前から一貫しており、プーチンはずっとこの戦争になった原因を取り除くことが必要であると主張しており、戦争の原因の解決に踏み込まず、とりあえずの「停戦」を要求するゼレンスキーでは話にならないと思っているでしょう。「停戦」は戦争の再開を前提にしているのですから。NHKも西側メディアもロシアが従来ずっと主張してきた「戦争の原因」の中身について語ることはありません。「ロシアが領土拡大の野望を持ってウクライナを一方的に侵攻した」と言う「お話」を繰り返して刷り込もうとしています。そもそもなぜこの戦争が起こったのかという点に踏み込むと、この戦争がアメリカとNATOの30年にわたる策略の積み重ねによるものであり、それに不用心に乗せられたゼレンスキーがロシアを挑発して起こしたものであることが明らかになるからです。
3年前の4月、イスタンブールで、ロシアとウクライナは、戦争終結の合意にあと一歩まで来ていました。その時にゼレンスキーが協議から立ち去ることがなければ、戦争はその時点で終わっており、ウクライナがここまで領土を失うことも、多くのウクライナ人やロシア人の命が失われることもなかったでしょう。 その和平合意を阻止したのは、ウクライナを対露戦略に利用し最後の一人になるまでウクライナとロシアを戦わせることで、ロシアの弱体化を図ろうとしたアメリカとロシア恐怖症の西ヨーロッパでした。この和平協議からゼレンスキーが立ち去ったのは、その直前のボリス ジョンソンのキエフへの電撃訪問と「Buchaの惨劇」と呼ばれる事件の報道がきっかけだったと思います。これは「キエフ近郊の村、ブチャで民間人400人以上が村を占拠していたロシア兵に殺された」とされる事件ですが、これが報道されたのは、ロシア兵がBuchaを去った3/30の後のことです。ウクライナは道路に遺体が散乱しているとして、ロシア兵の犯行だと主張。NYTなどの西側メディアや調査団もその後、この事件を大々的に取り上げ、さまざまな「証拠」を示して、ロシアの犯行であるとして批判を繰り広げました。一方、ロシアは関与を否定し、国連安保理に調査と議論を求めましたが、議長国のイギリスはロシアの要求を二度にわたって拒否。また、ロシアは犠牲者の氏名の公表をウクライナ政府に求めてきましたが、ウクライナ側はそれに応えず、という状況が今日まで続いています。キエフへの侵攻に備えて、ロシア軍は住民の住む土地と民家を占拠したわけですから、それが全く無血で行われたとは考えにくいです。しかし、それが、西側メディアがいうような400 - 1400人の規模の虐殺であったかというとそれも腑に落ちません。そもそも、和平交渉がまとまりかけていた中で、それをぶち壊すような真似をロシアがする動機がありません。この件に関しては、インドや中国が主張したように、まずは第三者による調査が必要だと思われますが、それは行われることなく、犠牲者の正確な人数も同定もなされないまま、西側メディアの主張だけが残った形になっています。その真相はともかく、米英はこの事件を利用して、ゼレンスキーにロシアに対する憎悪を植え付け、3年前のイスタンブールでの和平交渉を潰すことに成功したわけです。
その結果として、ゼレンスキーは、勝てるはずのない戦争の継続を選び、50万人以上のウクライナ兵が死に、ドンパスの領土を失い、ウクライナの鉱物資源と農地をブラックロックに握られるという事態を招きました。今、ウクライナは兵が尽き、アメリカの支援がなければ武器も弾薬もなく、停戦して一息つかなければ、戦争継続が困難な状態に陥りました。
そもそものこの戦争の経緯と目的を考えれば、ロシアはウクライナがNATOと一線を画した中立独立国として存続することを望んでいるわけです。今回のプーチンの提案は、「ロシアの要求(ウクライナの中立とドンパスとクリミアの独立自治)に合意できないのなら、ウクライナを滅ぼすしかなくなるぞ」というロシア側の意図を再通告するのが目的なのでしょう。プーチンはゼレンスキーが自らの命惜しさに戦争継続を選ぶ可能性が高いと思っていたに違いありません。だから、この協議にプーチン自身が出てくるわけには行かなかったのでしょう。なぜなら、プーチンが出てきて、協議がもの別れに終われば、プーチンはウクライナへの総攻撃を決断せざるを得なくなるからです。つまり、それは、ウクライナがロシアに合併されて消滅するか、運が悪ければ、米露の核戦争となるか、を意味しており、そのどちらもプーチンは望んでいないからです。
遅かれ早かれ、ゼレンスキーは失脚する運命ですが、唯一、彼が生き残る方法があるとすると、それはアメリカとNATOを戦争に直接引き込むことしかありません。ま、西ヨーロッパもアメリカもウクライナを利用してきただけで、ウクライナと運命を共にする気などさらさらないでしょうから、結局は、核戦争になる前にゼレンスキーを切り捨てようとするのでしょう。
前アメリカ陸軍、Krapivnikによる、「ゼレンスキー生き残り戦略」解説
'The moment the war is over, Zelensky is dead. Literally'
— Ignorance, the root and stem of all evil (@ivan_8848) May 15, 2025
Former US Army officer Stanislav Krapivnik exposes Zelensky's survival strategy pic.twitter.com/C8XoV69RPK
「ゼレンスキーの仕事は、戦争を継続することだ。ゼレンスキーは、戦争が終わった瞬間、あるいは何らかの降伏文書でないものにサインした瞬間、自分が死ぬことをよくわかっている。(ウクライナの)右翼勢力か、極端な国益主義者、ネオナチ、が彼を除去しようとするだろう。または、イギリスかアメリカが用済みだと思えば、ゼレンスキーを見捨てるだろう。彼は、生きている人間として、この戦争から離れることはできない。彼は大口を叩きすぎたし、将来があるわけでもない。そして、(関係者の)誰も、とりわけ彼から「真実」が漏れ出すことを望んでいない。戦争が終わった瞬間、彼は死ぬ。それを彼はわかっている。政治生命だけでなく、文字通りに死ぬんだ。だから、ゼレンスキーは、自分が生き延びるために、できるだけ長く戦争を引き延ばし、男を戦場に送り続け、女や子供を追い詰め続けるしかないのだ、、、、」
さて、本題。
狂人、ネタニヤフは、ガザのパレスティナ人殲滅を目指してガザの破壊を激化させています。ガザに閉じ込められ、食べ物も水も薬も断たれた状態で100万人以上の子供を含む人々が、飢えと病気でイスラエルに殺されつつあります。
現在、世界で最大の子供の死亡原因は、伝染病でも先天性疾患でもなく、「イスラエル」です。イスラエルが子供を意図的に殺し、子供が眠る場所に爆弾を落とし、病院や学校を破壊し、支援物資の搬入を止めて、子供を餓死させています。イスラエルの世界一は子供殺しだけではありません。イスラエルは、最も多くのジャーナリスト、国連の人道支援者を殺害してきました。全て、意図的に行われています。これほどの邪悪を私は目にしたことがありません。
このイスラエルの邪悪な虐殺と破壊を可能にしているのがシオニスト ユダヤに牛耳られたアメリカとイギリス政界です。一方で、多くのアメリカ人、イギリス人が反対の声をあげています。「沈黙すること」は彼らにとって共犯者になることと同義であります。
アメリカでは5月は卒業式シーズンです。卒業式はCommencement ceremony と呼ばれ、学業を「終了」したことよりも、むしろ社会人としての「始まり」であることに重点が置かれます。そこで、社会に出ていく卒業生とその関係者に対して語りかけられる卒業生代表のスピーチは、現実社会に即しての彼らの信念を共有しようとするものであります。
先日、アメリカの名門、ニューヨーク大学(NYU)での卒業生代表(Logan Rozos君)のスピーチが話題になりました。大学というのは、自由な考えや発言の権利を守り、人間性と人類の叡智を追求するところです。しかるに、シオニスト ユダヤが政治を操り、この1年半にわたってやってきたことは、そうした大学の本来の役割を潰し、シオニズム思想に邪魔な平和思想、平等思想、人類に普遍な人権といった思想を抑制することでした。
今回のNYU卒業式でスピーチで問題になったのは、大学の対応でした。NYUは、Loganのスピーチを事前に「検閲」したのですが、彼は本番では、原稿内容と異なって、パレスティナ人の虐殺を批判したために、大学は彼の卒業証書の授与を保留し、懲罰的処分を課したのです。ガザやウエストバンクで起きているイスラエルの邪悪な行いは、人間性の否定であり、人類全体への暴力であり、人類の叡智への冒涜であります。本来、大学が先頭に立って、全力で否定しすべきものです。大学を卒業するものの代表として、彼は、パレスティナのジェノサイドに触れずに済ますことはできなかったのでしょう。大学は、学生が自由に学び発言する権利を保護、支援する機関です。しかるに、先のコロンビア大などでの事件でもみられるように、大学が政府の圧力に負け、学生の言論を守るどころか、逆に学生の言論を抑圧にかかっているというのが情けない現状です。そもそも、外国であるイスラエルの非道極まりない戦争犯罪と人間性の破壊行為を批判することによって、アメリカ市民がアメリカ政府や大学から罰を受けるという事態は異常としか言いようがありません。
「正直のところ、このスピーチをすることになってかなりパニックになっていました。今日、皆さんに話すにあたって、自分の胸の内を眺めてみました。自分の倫理的、政治的信念に従って、今日、ここで、これだけの多くの聴衆の人々に向かって、話すべき唯一適切なことは、パレスティナで今、起こっている大虐殺への認識です。現在起こっているジェノサイドは、政治的、軍事的にアメリカによって支援され、私たちの税金によって賄われ、そして、それはこの18 カ月間、私たちの電話に生中継されてきた、ということを言いたいです。自分の政治信条のためだけではなく、良心を持ったあらゆる人々、この大虐殺によって倫理的に傷ついたあらゆる人々のために言いたいのです。私は、ジェノサイドとジェノサイドの共犯を非難する、と宣言します」
George Washington University でのCecilia CulverのCommencement スピーチはより直接的です。
「この一年以上、私たちは、パレスティナ人に対して行われたジェノサイドを見てきました。単純に先祖からの土地に留まったがために、多くのパレスティナ人の学生が、学業を中止せざるを得なくなり、住居から追い出され、殺されたということを知って、沈んだ心なしに私は卒業を祝うことができません。地球を半周もした遠くで起きている恐怖を無視することは、倫理規範を欠く人にとっては易しいことかも知れません。そうでない私たちにとっては、この虐殺は、帝国主義システムにおける私たちの思い上がりに反省を促すものです。
私は、私の払った授業料がジェノサイドに使われていることを知って恥ずかしく思います。繰り返します。私は私の授業料がジェノサイドに使われたことを知って恥ずかしい。(拍手と歓声)
毎年、この大学に通う費用は高くなっています。一方で、学生や教官やスタッフに供される施設やリソースに、その費用に見合った改善は見られません。代わりにそれらのお金は、この大学を一流の機関にしてきた学生や教官のことなど気にもかけない人々のポケットに入ってきました。学生や教官が、繰り返し、大学資産の運用実態の開示と、差別国家イスラエル(支援団体)への投資引き上げを要求してきたにもかかわらず、大学当局は、誠実に交渉することを拒否してきました。(拍手と歓声)、、、それどころか、大学当局は彼らの手が血に塗れていることを勇気を持って指摘した者を抑圧してきました。
やがて、権力者がその自己利益の追求を止め、大学がジェノサイドと縁を切ることに真摯に取り組み、私の言ったことが間違いとなる未来を望んでいますが、それまでは、大学への寄付を保留し、大学の資産運用の開示と(イスラエルへの)投資引き上げを働きかけることを、私は2025年の卒業生に呼びかけたいです。私たちの誰もパレスチナが解放されるまでは自由ではありません。、、、、」
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