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日本の風景 世界の風景

日本と世界各地の景観を、見直します。タイトルをクリックすると、目次(1)(2)(3)になります。

鎌倉の大仏

2008-03-04 | 世界地理
阿弥陀如来が正式名称の大仏(青銅、鎌倉)

1498年9月20日、押し寄せた大津波によって倒壊した。


如是姫は長野駅前

2008-03-04 | 世界地理
如是姫(青銅、長野駅前)


日本人離れした容姿である。インドから、お釈迦様の使いとして長野善光寺をつくりに来たものらしい。




三越の顔

2008-03-04 | 世界地理
天女像(青銅、日本橋三越デパート)


天女像に売り場スペースをとられて、日本橋三越は売り上げ不振。
トイレの前にグッチと団子屋が並んでいた時もあった。

羽根谷

2008-03-04 | 世界地理
治山治水(ブロンズ+大理石、養老山地羽根谷)


養老山地羽根谷の洪水を防ぐと揖斐川の洪水を防ぐことができる。それはつまり、長良川、木曽川の洪水を減らすことでもある。


ひなまつり

2008-03-01 | 世界地理
こんな立派なひなかざりを、買ってもらった娘が、中学受験を失敗を契機に、両親が想像もしなかったシングルマザーになったり、ヤクザのヒモとして覚醒剤の売人になったりする。親が想像もしなかった闇社会に、まっすぐに進んでいく。
ひなまつりなんてつかの間の幸せ。一生の思い出、なんて悲しい人生がよくあるんです。



座礁船 見るなら今のうち

2008-02-02 | 世界地理
ロシア船JANE号が座礁、引き上げ作業が進み、座礁船の風景を見るなら、今月(08年2月)中である。08年1月31日、JANE号は強い波で2分し、引き揚げ作業はスピードアップした。


セントビンセント=グレナデーン船籍のロシア貨物船JANE号(4643トン)が2007年4月17日午前4時、宮城県・福島県境から300m沖合の砂浜に座礁した。17人の船員は全員、救助された。JANE号はサハリンから相馬火力発電所(福島)に石炭5千トンを運ぶ途中で、相馬火力発電所専用港に到着直前であった。

座礁船JANE号は、宮城県山元町の磯浜漁港に流された。アメリカのサルベージ会社タイタンが、JANE号の引き揚げ処理を進めている。引き揚げ作業は難航、JANE号の船体は、強い波と陸上から引くワイヤーの力を受け、08年1月31日に2分した。予想外の事態ではあったが、作業はやりやすくなり、今月中に、JANE号の船体全部が引き揚げられる予定とのことである。
このような座礁船は一般には無保険、多国籍で、撤去費用の負担が大問題になるものだが、JANE号は16億円の保険に加入していた。撤去作業請負業者には、うまみがあったようで、国際入札により、アメリカ企業タイタンが落札した。


写真の手前は船首部分。ワイヤーで砂浜に引き寄せ、大型クレーンでに引き揚げる。砂浜には、クレーンに引き揚げられる直前の船首がある。後方は船尾である。


手前の傾いているのが船首で、天候が良いとすぐに引き揚げられる。


座礁当時はきれいな船体であったが、波と潮風ですっかりさびた。陸上とはワイヤーでつながれ、満潮時に陸上に引き寄せられる。



2008年1月31日、ついに引き裂かれた船尾部分。船尾の船尾から沈みかけているので、浮き上がらせてから、引き揚げる。5月31日までに船尾も引き揚げないと、アメリカのタイタン社は日本政府にペネルティ1000万円を支払うことになっているそうで、現場の下請け日本企業も焦っている。


事故当日のJane号。ロシア人乗組員17人は全員救助された。



場所は、福島・宮城県境の宮城県側、磯浜漁港の外側である。見物人と関係者が多数来ているのですぐ分かる。大型クレーンが作動するためので立入禁止区域が広い。しかし、相馬火力側から見ると、海の大きさと、人間の非力さが分かる。


水蒸気を噴き上げる東北電力相馬火力発電所。振り向けば、石炭を運んで来た座礁船。



天龍寺のさざれ石

2008-01-15 | 世界地理
京都の名刹天龍寺のさざれ石とたぬき。
さざれ石とは、細かい石が石灰岩に取り込まれた、大きな石のことである。
たぬきの立っている、大きな石灰岩がさざれ石である。



君が代の「さざれ石」は「細石」つまり小さな石のことである。


養老山地の扇状地について

2007-10-14 | 世界地理
養老山地と濃尾平野との境界が養老断層であり、その上に扇状地ができた
長さ30kmの養老山地山麓に14面、数え方によっては16面の扇状地がある。養老山地と濃尾平野の境界斜面が扇状地である。
各河川とも、扇央では流路を変えながら砂礫を厚く堆積、流れそのものは伏流水になった。ふだんは水がないので、川ではなく、谷と言われる。
扇端のわき水が多い湧水帯には扇端集落ができた。養老山地では、扇端集落の水を全部集める形で津屋川・揖斐川が流れる。
揖斐川の洪水は濃尾平野全体の洪水を起こし、非常に大きな被害をもたらす恐れがある。このため、養老山地の治山治水事業は、きわめて重要である。



養老山地の扇状地
①扇頂
扇頂は山地と平野の境界部分である。山地を流れる谷が、平地に出ると、扇頂を中心とする同心円状に砂礫を堆積する。養老山地の谷は、養老山地の隆起速度が速いために、砂礫運搬量が多い。しかし、近年、扇頂上流の谷にせき(砂防ダム)が多数つくられて、扇央への砂礫運搬量・堆積量を減らしている。
②扇央
河川が伏流、水無川となる。洪水のたびに流路を変えて砂礫を堆積する。同心円状の扇央ができる。
大雨のたびに流路が変わると、扇央でも扇端でも、洪水の被害が大きくなる。そこで、洪水でも流路の変更がないように、扇端の流路を堤防で固定する。しかし、堤防で両岸が固定されると、川床に砂礫が堆積して天井川になっる。流路が高い位置に上がり、洪水の危険性がある。
天井川の洪水を減らすため、上流域では植林や砂礫採取が続けられ、天井川の洪水量を減らしている。また、天井川の川幅・深さを小さくつくり、洪水の流量をへらして、天井川による洪水被害を少なくしている。
③扇端
わき水が豊富である。集落と畑作中心の農業が盛んである。養老山地の扇端集落は多い。名古屋・大垣・四日市などの工場への通勤者が多く、扇端集落の昼間人口は少ない。
扇央・扇端のみかん畑の手入れがなされず、荒れている。
鉄道近鉄養老線が集落内を通過しない。大垣と四日市間の軍需物資輸送のために建設された鉄道であった。

多様な扇状地整備
①扇央の河川をまっすぐにする(盤若谷型)
砂防ダム(せき)を階段状に多数並べ、水勢をおさえる。洪水の勢いが弱まるので、堤防を直線にすると、あとの維持費用が安上がりである。
②河川整備を公園整備と関連づける(羽根谷型)
山中の谷に砂防ダム(せき)を多数建設し、洪水の最大流量を減らして、河川の幅を減らす。川幅を変えたり、流路を曲げたりし、景観を向上させることができる。人為的に自然環境を復活させる。
③河川を途中で切断する(小倉谷型)
扇端の先まで砂礫を運搬する河川を、途中で無理に流れをとめる。途中で別の河川に合流させる。
④少しずつ砂防ダム(せき)を増やし、自然状態を残す(志津谷型)
中小河川で洪水被害の少ない河川では、河川改修が遅れる傾向がある。小さな砂防ダム(せき)は建設されるが、流路を変えるような大改修はない。


(数値地図名古屋)

養老山地北部
 
(5万分の1地形図津島)

養老山地の南部
 
(5万分の1地形図桑名)