Anteeksi.

すみません、ちょっといいですか。フィンランド留学の見聞録。

ポニョ

2009-12-03 | ヘルシンキぶらり歩き
珍しく長いこと打合せして、疲れて何もする気が起こらなくなり、夕方から街に出かけて、映画とコンサートを立て続けに見てきた。

映画は、二ヶ月ほど前から上映されていて、そのうち見に行こうと思っていた、Ponyo rantakalliollaこと、お馴染み「崖の上のポニョ」。

よその国の事情は知らないけど、フィンランドでは、それなりに宮崎アニメは周知されており、商業的にもぼちぼち成功しているのではないでしょうか(といっても、これは自分の周囲から得る印象にのみ基づいた記述で、統計的なことは一切分かりません、あしからず)。ちょっと前まで、よくラピュタのDVDの広告を見かけたし、あと去年ヘルシンキに来たときには、そこら中に「紅の豚」のポスターがあった。

字幕版と吹替版があって、ちょっと迷って、吹替版。日本で一度見たので、話の筋は大方頭に入っているし、と思い。

チケットを買うときに、フィンランド語だけど大丈夫ですか、と聞かれ、
Ei mitään, koska olen japanilainen.(日本人なんで、大丈夫です)
と、よく分からん返しをしてみました。

1%も言っている事が分かれば良い方かと思っていたけど、意外に10%くらいは言っていることがなんとなく、もしくははっきりと分かって、ちょっと面白かった。まぁもちろん、そういうのは、挨拶とか、本当に簡単な文章とかで、ストーリーの肝心なところを追うのには全く不十分なんだけど。
あと例えば、kulta(金)、kala(魚)という単語はもともと知っていたのだけど、ポニョがkultakalaと呼ばれているのを見て、kulta+kala=金魚か!と一人で膝を打ったりしていました。そんな楽しみ方。

もちろん声優が違うので、キャラクターによってはかなり印象が変わっていたけれど、ポニョの声はほとんどオリジナルと同じ。頑張って真似したんだな。
この映画の、音楽や視覚効果がもともと好きだったので、だいぶ楽しめました。癒された。
ちなみに、こちらで、フィン語吹替え版の予告が見られます。

 

それから、その足でフィンランディアホールへ。ヘルシンキ・フィルハーモニーの演奏会。

John Storgårds / conductor

Ligeti - Atmosphères
Mahler - Symphony No. 1 ”The Titan”

リゲティは、ある意味期待通り、全くよく分からなかった。普通の感覚でいうところのハーモニーていうのが、一切登場しない、まぁそういう音楽もあるんだな。
マーラーは、二度演奏したこともあり、愛着のある曲。4楽章は何度聞いても最高だ。G.P.を全く取らず、ちょっと待って~、と思った以外は、とても素晴らしい演奏だったと思う。そういや3楽章のベースのソロを全員でやっていたけど、そういうやり方もあるんですね。
チェロの男性陣に大柄の人が多く、平均身長190cm以上?楽器がすごく小さく見えた。