貸別荘villaはまかなや

鋸山の麓にある貸別荘。登山口まで歩いて10分、海まで10分。JR内房線浜金谷駅から8分です。お気軽にご利用ください。

40年前の不動産広告

2011-09-12 10:12:51 | 不動産
40年前、私が不動産業を始めたころ、不動産の広告方法に「おとり広告」なる方法があった。古くて庭の広い空き家を見つけ、その物件を新聞広告に掲載し、お客さんを誘うのである。もちろんその物件自身は売り物ではないので、あくまでもおとりである。当時は当たり前のように行われていたその方法が、似たような方法で今も行われていることを知り驚いている。

私が専任で受けている千葉のある物件が、おとり広告として利用されていることを最近知った。その物件は庭が広く建物も見栄えがいいので広告には使いやすい。いくつかの欠点があるためになかなか売れないのだが、そのことについては広告には触れていないようだ。

おとり広告によって誘い見つけた顧客には、その欠点についてタイミングを見て告げ、他の物件へと誘導するのである。契約に至る最終段階では「重要事項説明書」による説明が義務付けられているので、おとり物件の欠点もすべて説明しなければならないのだが、あくまでも「おとり」なので、誘導した他の「売りたい物件」についての説明のみでことは足りる。最終的に契約する物件については「重要事項説明書」がつけられるのだろうから、違法ではないのかもしれないが。