寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

東京人no.259「アウトロー列伝」

2008年09月12日 | 書籍
もう20年以上も前のことである。東京育ちの気障な友人が私に尋ねてきた。

「広島にはゴロツキが多いと聞いてはいたけど、ここまでとは思わなかったよ。何で?」

「難しい土地柄だから、としか俺の口からは言えんな」

「ふーん。そうなんだ」

「腐った水にボウフラが湧くのと同じだw」

賢い男だったので顔を少し歪めただけでそれ以上は聞いてこなかった。高校の垢教師とは比べものにならぬくらい物知りで現実を直視する力量を備えていた(笑)

東京人10月号の特集「アウトロー列伝」は読み応え十分だった。魅力あるアウトロー五ヶ条の2つ目にこうあった。

自分をヒーローにしない。
日陰の存在という恥じらいを持つ。
法は犯しても決して仲間を裏切らない。

「昔の侠客には彼らなりの美学があったんじゃが、今の与太者にはまったくないけーのぅ。大体、金●の大きさが違わー」と古老が呟いたことを久しぶりに思い出した。

奇しくもその日は、与謝野馨さんが総裁選の他候補との違いを問われて「そういうことを言わない謙虚さや羞恥心」と淡々と答えていた。

それを見た私は「含蓄のある言葉だ」と思い自然に笑みがこぼれた。

にほんブログ村 その他日記ブログ ひとりごとへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。